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著作権保護期間延長に反対します

私は前から、著作権は一身専属権なのだから著作権は著作者の死と共に消滅するべきだ、一定の保護期間が必要なら発表時起算で28年とするべきだと訴えてきました。

MSフリーで行こう 著作権の死後保護期間を延長する必要ってあるの?
MSフリーで行こう 孤児作品というキーワード
MSフリーで行こう 海賊党への対案を考えてみた その1
MSフリーで行こう 俺が著作権の諸問題に興味を持つようになったキッカケ

著作権保護期間が著作者死後70年まで延長することが考えられているようですが、私は反対します。

すでに今だって長過ぎるんです。死後50年も経済的価値を持つ著作物などごくごく一部です。大作家の作品でさえ平然と絶版になりますし、米国では旧著作権法下、発表後28年、更新手続で更に28年の保護が得られるとされていた時代、その更新手続が取られたのはわずか15%だったそうです。そもそもどのような理屈で死後も人の経済的権利が存続できるのかもよく分かりません、人の権利は出生にはじまり死亡で終わるはずです。

それに、長くなればどこに権利が存在するのかわからなくなってしまうこともあります。テレビ番組探偵ナイトスクープで「シェラ・デ・コブレの幽霊」という映画が扱われたのを知っていますか?怖すぎてお蔵入りになったという伝説のある、その後ソフト化もされていない1960年代の幻の映画ですが。見たいという視聴者の依頼を受けて番組が調査し、フィルムは見つけることができたものの、権利の所在が不明で結局テレビ電波に載っけることはできなかったそうです。

こういう作品のことを「孤児作品」と呼ぶらしいのですが、それを増やすつもりですか?これは文化を守るのではなく、文化を破壊しています。

ところでプロフィール画像をつけました。これは1930年代の米国のアニメーション作品 Van Beuren's Tom and Jerry のエピソード Piano Tooners のスクリーンショットです。パブリックドメインです。なんですか? 何か問題でも?米国のテレビ番組「怪しい伝説」でもこのワンシーンが使われていた記憶があります。

ヴァン・ビューレンのトムとジェリー - Wikipedia
ですから、パブリックドメインですってば。

Tom and Jerry - Piano Tooners
ここからbittorrentでダウンロードできますが、今だったらYoutubeあたりに上がっているでしょうね。そちらで見てもらったほうが早いでしょう。

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テーマ : 著作権・特許権
ジャンル : 政治・経済

海賊党にナショナリズムは合わない

海賊党で検索していたら、日本でもいくつか海賊党設立の動きがあるという情報が引っかかりました。

*海賊党のことを知らない方向けに簡単に解説すると…文化・知識の共有自由化と、プライバシーの強化を主張するスウェーデンで生まれて世界に広がりつつある政党です。「海賊」は「海賊版」の海賊であり、海の無法者とは直接関係はないと思われます。

CNETに掲載された党首のインタビュー
「著作権は5年で十分」--欧州議会で議席獲得した海賊党、主張の根拠を語る(前編) - CNET Japan
「特許は要らない」--欧州議会で議席獲得した海賊党、主張の根拠を語る(後編) - CNET Japan

それに関してのうちの記事
MSフリーで行こう 海賊党党首のインタビュー記事を発見

でも、その日本での海賊党設立の動きのひとつが、ちょっと…少し苦言を。ちょっと思うところあってリンクしませんが。



俺は海賊党にはナショナリズムは不要、いやむしろ有害だと思っています。今日はその話を書こうと思います。ちょっと重い話になるかも分かりませんが、ご辛抱を。

この話は前にも書いた気がしますが、著作権の法制度の問題は、もはや一国の問題ではなくなっています。なぜなら、世界的に著作権について足並みを揃える条約ができており、日本の著作権法もそれに基づいてできているからです。また、ACTAやTPPといった条約も著作権とその保護のあり方についていろいろと要求してくるものがあると聞いています。

この条約は、一体どこで作られるのでしょうか?俺には分かりません。少なくとも、公正に選挙された市民の代表者が話し合っているわけではないということだけははっきりしています。俺は国連やその他国際機関の議員や委員の選挙に行った記憶がありません。

まあもっとも、これを承認・批准するのは、日本国においては国会の役目です。それをわが国の決まりごととするかは、選挙された日本国民の代表者に国会で議論されて決まるのです。場合によっては部分批准なんてこともありますし、議論の公平性・透明性はそこで確保できる、というタテマエなのでしょう。

でも、現実はそうでもないでしょう。特に世界の足並みが揃っていることについて、わが国だけそれに異を唱えることの意味を考えれば。海賊党の政策とは異なりますが、例えば今結構話題になっている所謂国際的な子供の連れ去りに関するハーグ条約を考えてみましょうか。日本はこの条約を批准していませんが、国連加盟国192カ国中90カ国弱が加盟する条約であり、例えば批准国で当国人の夫と日本人の妻が離婚した場合、日本がハーグ条約に批准していない (つまりモメたまま子供を日本に連れて帰られたらハーグ条約に基づいた保護 (?) ができない) という理由で妻の親権が認められないという例もあるそうな。

ハーグ条約は今話題になっているので出してみましたが、これもACTAやTPPなどと同様、条約そのものに問題を抱えていると指摘されたり、疑問を呈されることの多い条約です。この条約の条項それ自体を改正して欲しいと思う場合、一体どうしたら良いのでしょう。

先も言ったとおり、著作権は国際的に足並みを揃える条約が存在します。一番重要なのはベルヌ条約ですが、このベルヌ条約に縛られている限り、例えば俺が以前このブログで主張した死後保護期間の廃止は絶対にかないません。ましてや、スウェーデン海賊党の主張する発表後5年なんてもっとかなうはずはありません。で、国際社会を無視して一国だけベルヌ条約を脱退することもできない (そんなことをしたら知財ビジネスはどうなってしまうのだろう) なら、ベルヌ条約の見直しを迫りたいところですが、条約には選挙によって制御される統一的立法機関がないのです。さあ、困りました。

今、海賊党は一国の政党というよりかは、国際的な活動になっているように感じます。俺はここに期待したいのです。つまり海賊党運動が、ベルヌ条約の改正、あるいは新たな著作権の国際的取り決めの条約締結の原動力になってほしいのです。というかそうでもしないともうこれは動かないでしょう、少なくとも短縮側には。延長側には、ネズミーをはじめとする国際的に知財ビジネスを展開する大企業群がいますから、そちら側にはいくらでも動くでしょうが、短縮側はあまりに非力で、不公平です。その力になれるのは、今のところ海賊党以外には見当たらないのです。

ですから、海賊党がナショナリズムを煽ってもそれは海賊党運動を分断することになってしまい、運動の妨げになるだけだと思うのです。国際的な活動を重視してもらわんと。そうでなくても自由という、民族・国籍関わらず全ての人に普遍的であるべきものを主張する政党なのですし。



海賊党なんてね、どうせ単一政策党ですよ。こういうと侮辱されたように感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、でも少なくとも一国の与党第一党になることを目的とした政党ではないはずです。だから、そういうのはそういう政党に任せたらいいだけのことです。

まあ確かに、ACTAやTPPが国益を損ねるもののように見えることは分かりますが、海賊党は国家利益を代表する政党ではないですよ。たぶん、消費者とクリエイター、研究者などの利益を代表する党であり、対立するのは大手レコード会社だとか、独占的な著作権管理団体とか、ネズミーだとか、そういったものです。必ずしも外患とは限りません。相手を見誤っていたら足元すくわれますよ。

以上、改正著作権法施行直前、正直本気で海賊党運動を応援したい気分になっているざっぱーでした。

テーマ : 著作権・特許権
ジャンル : 政治・経済

俺が著作権の諸問題に興味を持つようになったキッカケ

俺が高校生の時だったか、あるいは中学だったか、「と学会編 トンデモ本の世界」という本で、アイザック・アシモフ氏の「金の卵を産むがちょう」が紹介されているのを読みました。「と学会」といえば、作者は大真面目だけれども可笑しい本を集めて書評するという会ですが、これはアシモフ博士を可笑しいといったものではなく (むしろこれはイソップ寓話の「ガチョウと黄金の卵」をイエンスフィクションとして科学的なつじつまを合わせた傑作とされていた) 、ある学者が発表した「鶏はカルシウムの少ない餌を与えていても卵を産む、これは餌中のカリウムと水素を核融合させてカルシウムを生産しているからである」というビックリな説 (と学会はこういったものを「トンデモ」と呼んでいた) に対し、アシモフ博士の作品を例にあげてSFの域にすら達していないとツッコミを入れたものでした (体内で核融合ができる・それをやって鶏が無事でいられる理由が説明されていないから) 。

へえ、そんな科学的に筋の通った作品ならぜひ読んでみたいと思ったのです。当時柳田理科雄氏の「空想科学読本」がヒットしていた頃 (ただし、「空想科学読本」も「と学会」のやり玉に挙げられていました) だったので、科学的に筋の通ったSFというものが読んでみたかったというのもありまして。しかし、学校の図書館には置いておらず、近場の本屋にもなく、また当時受験も近かったので、暇になったら探してみようと思ってその場では忘れたんです。

で、大学に入って東京に出てきて、ふとそのことを思い出し、大学の図書館を探してみたところ、これを論評した論文チックなものは検索に引っかかったんですが、肝心の原典がないんです。んで、売場面積日本一ィィとかいう触れ込みの新宿の大きな本屋に行って探してもらったところ…絶版とのこと。

まあ、分かりますよ。たぶん日本中の図書館を探せば、最悪国会図書館に行けば読めるでしょう。でもさ、ちょっと待ってくださいよ。今この本はどこの出版社からも出されていない、例え図書館に入っていても出版社に、あるいは著作者にロイヤリティが支払われ続けている訳ではないでしょう。つまり、誰もこの作品の権利をキープすることにおいて利益を得ていないのです。アシモフ博士ほどのビッグネームでも、ですよ (ちなみにアシモフ博士は既に亡くなっています) 。まあ、これは日本だけのことで、世界ではまだ刷られ続けている所もあるのかも知れませんが、アシモフ博士でこれならそのレベルに達しない作家の作品は尚更なんでしょう。

海賊党は著作権は五年で充分と主張しています。それはほとんどの作品が、発売から二・三年で商業的な価値を失って売り場に並ばなくなるので、著作権を五年間に制限してもほとんどの人は損をしない、という考えからだそうです。五年が果たして妥当な期間なのかは俺には分かりませんが、でも現状ではこういう誰も得をしない事態に陥っているものは確実にあるのです。アシモフ博士ほどのものでも。

というわけで、著作権保護期間の短縮を訴えたいと思ったのです。本当、誰も得しない事態だけは勘弁してほしいものです。少なくとも、死後も著作権が存続する理由はないですよねえ?



…何、経済的な理由で絶版になったなら、著作権があろうがなかろうが入手困難な状況に変わりはあるまい、だって?そうでもないと思いますよ。例えば、最近大昔の映画の激安DVDなんかをよく見かけませんか?あれはパブリックドメインになったから出版も自由になり、流通が増える良い例ですよ。それに、今はインターネットもありますし。青空文庫という素晴らしいネット図書館もあります。

追記
国立国会図書館に行って読んできました (ただ原子力事故の最中、ちょっと読んでて気持ちの良いものではありませんでした) 。コピーもお願いしたいと思ったのですが、著作権の問題で当日の全部コピーは断られました。普通ならば本全体のコピーをお断りしているところ、この短編集 (アイザック・アシモフ著「アシモフのミステリ世界」) は各短篇ごとに訳者が違うため、訳者の権利が各短篇ごとに存在しており、それぞれの半分コピーまでしか認められないとのこと。何度も言いますが、これは絶版本です。しかし、それを言ったところで現行法上どうにかなるわけでもないのでゴネはしませんでしたが。

テーマ : 著作権・特許権
ジャンル : 政治・経済

ダウンロード可罰化に強く強く反対します

時事ドットコム:違法ダウンロード処罰へ法案=自公

以前にも書いていますが、著作権を侵害する形でのダウンロードを処罰するのは無理があります。

著作権を侵害する形でネット上にアップされているものはそこら中にゴロゴロしています。インターネットをやっているのならばそれを見たことのない人など、絶対にいないはずです。問題は、あなたの目に見えた時点で既にそれはダウンロードされてしまっていることです、閲覧も技術的にはダウンロードなのです。そして、ダウンロードされる前に著作権の侵害のある著作物コピーであると知る方法が、ネットユーザーにはありません。麻薬や覚醒剤とはわけが違います。麻薬や覚醒剤は取引の現場 (例えばクラブとか) にたまたま足を踏み入れてしまうことがあっても自分が買ったり使ったりしなければいいだけですが、ネットでは目にした瞬間にもう終わってます。

この画像が見えるということは、ダウンロードは既に完了しているということです
ご安心ください、この画像は著作権を侵害していません、と言いたいところですが…もしかしたらフォントの利用権か何かで問題が隠れている可能性は否定できません。そもそも俺が言っていることが真実かどうかは皆さんには分からない、ということもあります。

もちろんキャッシュ (一時ファイル) に留まっているのならば可罰的なことは何もしていないことにはなると思いますし、著作権侵害の認識を持ってダウンロードしたのでなければ罪に問われることもないと思います (過失犯を問わなければならないような重罪ではないでしょうから) が、それをどうやって見分けるかです。一時ファイルを恒久ファイルとして保存していないかどうかはその人のパソコンを見なければ分からないことです。著作権侵害の認識があったかどうかはその人に話を聞かなければ分からないことです。

こんなチャチなブログでさえ、多ければ一日に二百アクセスを超えることもあります。もし上に挙げた画像が著作権を侵害しているものだった場合、その二百人に片っ端から事情を聞き、パソコンを押収して調べるのですか?

こんな規定定められても死文化するだけしょうか?いや、そんなことはないと思います。前にこの話を書いたときには、イギリスで、イラク戦争への動きの高まる中、超有名バンドのザ・フーのギタリストのピート・タウンゼント氏が児童ポルノサイトに接続したことで児童ポルノ所持の疑いで取調べを受け、エラいニュースになり、名誉は傷つけられ、パソコンも押収され、数ヶ月のちに何も保存していなかったということで不起訴になったという例を紹介しました (氏は虐待によって心身に傷を負った少年を主人公にした作品を過去に出したことがあり、これもそういった作品への調べ物の一環だったと主張しています) 。ところで氏は平和活動家としても有名です。つまり警察にとって都合の悪い人の名誉を傷つけ、あるいはその行動を妨害するためにこの法律を濫用する危険がありうるのです。いや、あるでしょう。日本警察「別件」お得意ですものね。

何か陰謀論めいたことを言うとこっちの信用が下がる気もしますが (苦笑) 、実際別件逮捕は珍しくありませんし、すべての人を逮捕するわけにはいかないとなると、まあ目につく人、邪魔な人が選ばれるでしょうな。そんな不公平が前提の法律いりません。そういうことをしないと約束してもらえるのなら、今度はこういってやりましょう、制定前から死文化が予定されている法律などいりません。



だいたい、ダウンロードがどういう権利を侵害しているのか、ちょっとよく分かりません。違法アップロードはいけないことであるのは分かります、著作者の、それでお金儲けをする権利を、侵害することになりましょう。例えばネットでの音楽映像配信事業ってものがあります。それと並行して違法アップロードをやられちゃ、音楽映像配信事業は成り立たないのは明らかです。では、ダウンロードは具体的にどういう法的な権利を侵害しているのでしょう?褒められたものじゃない、ってのは分かってますけれども。

たまに万引きに例える人を見ますが、万引きは物、有体物が奪われるのですよ、正当な権利者の手元から。それに対して、違法ダウンロードをしても正当な権利者の手元から物がなくなったりはしません。著作権がなくなるわけでもありません。

まあ、どこか微妙に引っかかりを感じなくもないですが、著作物の利用に対する正当な対価を得る権利を侵害していると言われればそのとおりかも知れません。著作権にその著作物で利益を得た人全てにお布施を請求する権利はないとは思いますが、まあ図書館とかの合法手段を通さずに完全コピーを手に入れて、その分の対価と法定利息を払えと民事訴訟なんかで言われりゃ、それには従うべきなのでしょう。 (うーんしかし、例えば盗作の疑いがあると言われて裁判で争っている著作物があって、第三者である僕はどういうものなのか興味があってその係争中に両方を手に入れて、その後被告敗訴が確定した場合、僕は著作権を侵害していることになるのでしょうか)

では、そこに国が刑罰権を行使してきて、しかも懲役二年も課すことか?

確かに違法アップロードは著作者の財産権侵害の程度が甚だしいものです。例えば上に掲げた画像が3000円の価値のある何かだったとしましょう (絵じゃなくてCDとかDVDの生データだと考えてもらえれば) 。それが一週間毎日100人にダウンロードされたとすれば、損害額は単純計算で210万円にもなってしまいます。国に罰せられるだけの悪さはあるでしょう。が、ダウンロードする側を見れば、一人当たりの損害額はたかだか3000円です。「関係業界に多大な損害を与えている」なんて言いますが、その容疑者700人を取り調べたり裁判にかけたりあるいは刑務所に放り込んだりしたら、それこそもっとずっとトータルの社会損失は大きくなりませんか?行政のスリム化が叫ばれる風潮 (僕は少々疑問を感じもしますが) に逆行しますよ。



まとめます。

・ダウンロードというのは特別な行為ではない。閲覧もストリーミングもダウンロードのひとつであり、故意のない人が容易に外形的な構成要件を満たす行為をしてしまう。保存先が一時ファイルか恒久ファイルかは内部的に決まることなので、サーバ等に保存されるログでは判断がつかない。

・よって捜査対象があまりに広範になり過ぎる。適切な運営は事実上不可能。

・それゆえ、別件逮捕等の警察の不当な権限濫用にしか使い道が考えられない。

・刑罰が厳しすぎる。捜査対象者が多くなりすぎることも合わせて、トータルの社会損失が著作権侵害を野放しにする状態よりもはるかに大きくなってしまう。

・そもそも、著作権侵害物のダウンロード行為にどのような法的利益の侵害があるのかが不明。著作権に、その著作物で利益を得た人全てにお布施を請求する権利があるのならばともかく、そんな権利はない。他方、不法アップロード者が侵害している権利は明らかであるため、そこを厳しく取り締まれば十分である。

テーマ : 著作権関連ニュース
ジャンル : ニュース

マジコンはいけないものか?

著作権法改正の話について、まずDVDが気になったのでそれについて書きました。マジコンについてはあまり考えなかったんだけれど、そんなにマジコンっていけないものかね?

先に断っておきますが、俺は私的利用にならないコピー、特にネットで不特定多数にばらまく・あるいはばらまける状態にすることはもちろんいけないと思っています。それは、それでお金儲けをする権利のある人の、その権利を間違いなく侵害しますから。

逆に言うと問題はそこであって、そこでしかないと思うんです。不正コピーがされればお金儲けの権利が侵害されますね。単純にコピーの数*売値=損害額とはいかないでしょうが、それによって支払い逃れをする奴 (つまり、不正コピーがなかったら買っていたであろう奴) の分は間違いなく損害でしょう。しかし、それさえなければ何も損害はないはずなんです。マジコンを全くの私的利用で使う分には、何か損害は出るんでしょうか?

今のマジコンがどんなになっているのか実は詳しく知りませんので、見当違いなことを言っているかもしれませんが。んー、これを報じるニュースには暗号解読が云々とありましたが…暗号を破る試みが悪だということですかね?

確かに、信書開封は刑法で罪とされています。しかし、紙の封と電磁的書類の暗号化ではまた性質が違います。開封した封筒にはその証拠が残りますが、解読された暗号化電子書類には証拠は残りません、残りようがありませんね。また、しっかりとした封筒に入れられていれば中身のコピーはできませんが、暗号化電子書類はコピーは完全に可能なのです。よって、実は機密がダダ漏れなのに誰も気づかないなんてことにもなりかねません。そこで暗号解読の試みが正当に存在できることは暗号の強度の保証となるはずです。例えばNTTでも研究されているようですし。悪い奴はどうせ禁止したってやりますしね。ですから、暗号解読を悪とするわけではないはずですし、そうだとしたらそれはおかしいです。

パソコンにデータを読み取らせることがいけない、というわけでもないはずで…ファミコンやスーファミを持っていた方。あなたのハードは動きますか?さすがに年月も経ちました、もう壊れてしまったという方も多いでしょう。品揃えのいい中古屋に行けば動くハードも置いていたりしますが、うーん、それだっていつ壊れるか分からないし、最近じゃ古い電化製品が発火するという事故もあると聞きます。今をときめく最新ハードもやがていつかはそうなる日が来ます。またファミコン・スーファミの話に戻らせてもらうと、ハードが生きていてもバッテリーバックアップカセットの電池が切れてしまっている場合もあります。

そういうときに、マジコンでパソコンに取り込んで、エミュレータ上でプレイするというのはいけないことなんでしょうか?エミュレータ、もう不正コピーの代名詞みたいな感がありますが、手持ちのカセットをマジコンで吸い上げて、別にそれをネットにアップすることもなく、個人的に楽しむのは何も問題はないはずです。「そのゲームで遊ぶ権利」を買っているんですから。悪いのはネットにアップしてばらまく奴

今はWiiのバーチャルコンソールがあります、わざわざそんなことをする必要はなかろう、という声も聞こえて来そうですが…バーチャルコンソールが今まで販売された全てのソフトを網羅しているわけでもないでしょう。それにこれは図書館のような公的サービスとは違うので、今のところ拡大傾向にあるみたいでそれはすごく良いことですが、いつか突然サービス終了になるかも分かりません。それは任天堂の経営判断です。ソフトウェアの保存と利用継続のために、正当にマジコンを利用することはできると思います。

よって、俺にはマジコンを規制しなければならない理由がよく分かりません。



なお、以下は俺の勝手な想像になってしまいますが…マジコン・エミュレータがなかったらバーチャルコンソールもなかったんじゃないか?

理由ですが、まず、時期的な問題。エミュレータで、PC上でファミコンやスーファミを遊ぶことが流行ったのは90年代の終わりから00年代の前半であったと記憶しています。そして、バーチャルコンソール構想の発表がWikipediaによると2005年5月17日となっています。更にファミコンの名作のGBA移植「ファミコンミニ」シリーズの発売が2004年2月14日なんですよ (ファミコン20周年企画とのことですが、バーチャルコンソールの実験の要素が多分にあったと思います) 。ここ、エミュレータが盛り上がって危機感を覚えたか、あるいは商機を感じたかでこの商品を投入してきた、って気がしません?

内容的な問題もあります。例えばファミコンで発売したドラクエの、スーファミへの移植は、ソフトウェア用語の「移植 (Porting) 」ではなく、実質「リメイク」でした。音楽もグラフィックも、場合によっちゃストーリーまでスーファミの処理能力に合わせて豪華なものになっていました。ドラクエはエニックスですが、任天堂のものだって同じことが起きていました。「スーパーマリオコレクション」覚えています?しかし、ファミコンミニも、バーチャルコンソールもほぼ「移植」です。中にはバグすらそのままのものもあったとも聞きます。ハードウェアの処理能力はGBAだってスーファミの上を行っていて、Wiiなんかもっと上なんですから、不自然といえば不自然です。エミュレータによって、過去のゲームも「リメイク」しなくても「移植」で充分売れる、と気づいたのかな、と。

で、俺はバーチャルコンソールはマジコンとかエミュレータの影響を受けて生まれたものだと勝手に思っています。…勝手にとは書きましたが、影響がないとはいえないでしょ。ちなみに音楽の世界では、リリース予定のなかったライブ音源などが海賊版として出回り、それに対抗するために後から正規版が発売されるというのはよくあることです。で、マジコンがいざ規制されて、バーチャルコンソールでしか古いゲームが遊べなくなって、競争相手もいなくなったところで任天堂がバーチャルコンソールから情熱を失ったりしなければいいんですけれど。さすがにこの言い方は盗人猛々しいという感じですかね。

しかし、当時エミュレータで遊んでいた人って、そんなに悪い人たちでもないと思うんですよ。なぜなら、バーチャルコンソールが生まれた2005年以降も更新を続けているサイトはほとんどないから。探してご覧なさい、エミュレータの情報サイトはほとんど00年代前半で更新がストップしていますし、エミュレータ本体も開発停止状態になっているものが多いのです。彼らは、支払い逃れを目的とする悪い奴らじゃなくて、ただレトロゲームがやりたかっただけの可愛い奴なんじゃないかと俺は思うのです。

テーマ : 著作権・特許権
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