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シェービングブラシ、シェービングソープ、アフターシェーブローション

前回の続き。今回はブラシとシェービングソープの話を。

・ブラシ

ブラシの選び方は前回のmantic59氏の動画が参考になると思いますが、自分の感想・感触。

はじめて買ったブラシは東急ハンズで3000円程度で売っていた馬毛山羊毛混合ブラシでした。これは今から考えればかなり微妙でした。馬毛は硬すぎ、山羊毛は柔らかすぎると思います。石鹸を泡立て、肌の上でも泡立てるにおいて良いものだったとあまり思えません。また、小さいものを選びすぎたとも思っています。今はamazonでの取り扱いがすでになくなっている豚毛のブラシ (ロフト6cm、ノット2.5cm) を使っていますが、これがサイズ、硬さともに調度良く、愛用しています。

ただ、豚毛ブラシは使い始めは馬毛以上に硬いです。ものにもよるでしょうが、僕のは特に硬くそのままではとても使えないレベルで (あともうひとつ言えば臭かった) 、おそらくはブレークインなる作業が必要でした。

wetshaver.blog: シェービングブラシのブレークイン

とは言え僕はブラシを痛めてしまうのが怖かったので、お湯に浸して、シェービングソープを泡立てて (最初はろくに泡立ちすらしない) 、洗って乾かすを繰り返すだけにしました。我慢できるレベルまで匂いが抜け、泡立ちも良くなるまで一週間くらいかかりました。一週間もそれをやっていると、豚毛ブラシの特徴らしいのですが毛先が枝毛になり、肌当たりもよくなってくれました。ちなみに、馬毛は枝毛にはならず、半年くらい使い続けても硬いままでした。

豚毛が柔らかくなるのなら、ヘタってしまうのも速いのでは?とも心配しましたが、意外とそんなことはありませんでした。ちょうどよく柔らかくなったら、その調度よい柔らかさが結構長く続くようです。すでに二年近く使っていますが、全然へたる気配はありません。

ちなみに、大定番はアナグマ毛のようなのですが、これは結構高いので買っていません。

ブラシのお手入れは、wetshaver.blogさんに解説があります。

wetshaver.blog: シェービングブラシの手入れ
ブラシを洗い流したら、軽く絞ってから3〜4回振って、水気をとばし、乾いたタオルの上を毛先で撫でるようにして拭く

僕がしているのはこれだけです。この「乾いたタオルの上を毛先で撫でるようにして拭く」、これが大事だと思います、これのするしないで乾く速度が全然違います。これさえしていればスタンドに吊るすのも不要だと思います。僕はこの時にブラシの形も軽く整えて、そのままブラシをハンドルを下にして立てて乾かします。ただし、梅雨の時期は乾きにくいので注意が必要です。



・シェービングソープとお肌のケア

問題ですねこれは。日本には、ブラシで泡立てることを前提に売られているシェービングソープがほとんどありません。

一時期、洗顔用オリーブオイル石鹸で、ちょっと油っぽいもの (保湿効果が高いというやつ) を使っていました…これはなかなか良かったのですが、問題がひとつ。高いのです。アレッポの石鹸というものが比較的安く手に入り、これもまた良かったのですが、僕はシリア問題の深刻化でもう買い足すのは止めました。だって…ねえ…その利益が人々の生活のためだけに使われるのならいいけれど、流通を握ってるのはそこで権力を握ってる連中でしょ、それが誰なのかよくわからんし、誰だとしてもちょっとアレだし。誰が正義と言える状態でもないし。AK自動小銃って日本円で数万円、安ければ数千円で手に入るなんて言うけれど、石鹸売った利益で銃買われてたら嫌でしょ。

で、手元に残った「花王粉石鹸」を活用できないかと思ったのですが、混ぜると良くなると前に書いたグリセリン入り大人のローションはそこそこ高いので、廃物利用ならともかくこのために新しく買う気にはなれません。

ある時、この花王粉石鹸をシェービングカップの底に溶け残りが出るくらいにたっぷり使うと、ずっと泡は滑らかになって、刃滑りもよくなり、肌の乾燥も小さくなることに気づきまして。それで思いついたのが、溶け残りどころかシェービングカップの底で粉石鹸を固めてしまうということでした。具体的には、粉石鹸をシェービングカップの底に2cmくらいの厚みになるように出して、お湯を適当にかけて流して、表面を湿らせます (練ったりする必要はありません) 。それをシェービングブラシで固形石鹸を使う時のように表面をこすって泡立て、無くなるまで毎日使うのです。ちょうど、mantic59氏が固形石鹸を泡立てていたように

これが当たりでした。これならばグリセリン入り大人のローションがなくても良い泡が作れました。毎回適量を見極めたり計ったり、溶け残りを気にすることもありません。問題は、この方法だと石鹸の消費量が多くなってしまうことですが、でももともと使い切るのにどんだけ時間がかかるかってくらいのサイズで売っているものなのでまあいいでしょ。写真を撮り忘れたので、いずれ写真をアップしつつまた記事を書くつもりです。

あと、肌の乾燥を防ぐならばアフターシェーブローションがあると良いです。このアフターシェーブローションのチョイスですが…保湿性が高いなら、と思って一般的な乳液をまずは買ってみたのですが、これはダメでした。痛いくらいしみるのです。また、アフターシェーブローションは炎症や化膿を防ぐ成分が入っているみたいなのですが、これがない乳液は傷には塗らないほうがいいですね、赤くなってしまいました…素直に「アフターシェーブ」と銘打っている物の方が良いみたいです。アフターシェーブ用なら、乳液でなくても肌の乾燥を防ぐ成分は入っているようです。

ただ、一般に出回っている男性用化粧品三点セットのアフターシェーブローション (残りの二点はヘアトニック、ヘアリキッド) って、いかにもおっさんの匂いがするんですよね…。個人的に、肌の乾燥を防ぎ、腫れや化膿も防ぎ、なおかつおっさん化粧品の匂いがしないものとして気に入ったのがマンダムのギャツビーアフターシェーブウォーターNでした。

柑橘系の爽やかな香りです。いかにもオジサン化粧品というような匂いはありません。T字カミソリに限らず、電気でヒゲを剃った後にもいいと思います。傷には少々しみますが痛いほどではありません。ええ、宣伝ですよ、マンダムからお金をもらってるわけじゃないですが。最近どういうわけかこれを置かないドラッグストアが増えていてちょっと心配です、生産終了になりはしないかと。だからみんな買って!

重ねて言いますが、マンダムから金をもらっているわけではないので、もし読者の方でお気に入りのアフターシェーブローションがあれば教えてください。あと、シェービングソープについてもオススメがあったら教えてください。

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テーマ : ヒゲ剃り
ジャンル : ヘルス・ダイエット

両刃カミソリの話 (良サイトへのリンク、はじめてのホルダー、替刃)

二年前にたったの二回記事を書いただけなんだけれど、うちのブログにはいまだに両刃カミソリでググッてたどり着かれる方が結構いるご様子。

その二回の記事
何だ五枚刃って。そんなものは必要か?
両刃カミソリ…ファーストインプレッションからちゃんと使えるようになるまで

ありがたいことですが、でも記事があまりにちゃちくて申し訳ないというか、やや恥ずかしい思いがあります。来てくださるみなさまのために、せめて素晴らしいリンクだけでもご紹介します。

wetshaver.blog:

こちらさえ読めば、両刃カミソリとクラシックシェービングにはすぐに詳しくなれると思います。おすすめです。

僕は前の記事でブラシについて言及しましたが、ブラシをどう選ぶべきかについて何も書いていませんでした。これは結構難しいものです。「個人的に一番参考になった動画」として紹介したmantic59氏が、ブラシの選び方についての動画を挙げていらしたのでリンク。



英語ですが、英語字幕がつくのでリスニングに不安のある方でも問題なく見られるかと思います。



えーと、あと。自分がシェービングをしていて気になったことや気づいたこと。

・はじめて選ぶホルダーは何にすべきか?

個人的には入手性の良さで「フェザーポピュラー」で良いと思います。ただ、多分もっと良いもの (値段イコール性能ではありませんが、プラより全金属製の方が良いでしょ?) がすぐに欲しくなると思われるので、それだったら最初から良いのを買っておくべきかも知れません。

一応、この手のもので定番なのは「メルクール334c」や「メルクール333c」のようです。amazonで買えます。あるいは「ミューレR89」。こちらはamazonのほか、伊勢丹でも取り扱いがあったはずです。ただ、僕はこのどちらも持っていませんのでレビューできません。

僕が今使っているのは「パーカー91R」というもので、安くて使い心地も良いのです、が。僕はこれをamazonで買ったのですが今取り扱いがないようなので、ちょっとオススメはできかねます。海外通販では買えるでしょうけれど、わざわざ海外通販使うならもっと安くていいものもあるかも知れないし…三千円程度で国内で買えるとしたら、まあおすすめです。自分は確か3000円で買いました。

・剃り方

最近のT字カミソリは首振り機能がついていて、雑に肌に当てても正しい角度に自動的に調整されるものですが、両刃カミソリはそうはなりません。ですから、正しい使い方が身につくまでは皆苦労すると思います。youtube等に髭剃り動画を上げている人が結構いるので、その映像を見るのが勉強になるかと思います。



もう一度貼っておきますこの動画。90秒かけて顔の上で石鹸をよく泡立てる、ショートストロークで刃の肌に当たる角度を保つ (別のところで見たところによると刃を押さえる傘、刃先、そしてセーフティバーの三点が肌に当たっている角度が理想だそう) 、力を入れない、一度剃って泡のなくなったところには二度刃を当てない、その代わり二度三度泡を塗って、方向を変えて剃り直す。これは本当に重要です。ちなみに、自分は自分のヒゲの生える方向はだいたいわかったので、一度目は単純に上から下への順剃り、二度目は箇所毎に刃を進める方向を変えて逆剃りをして、その二度で済ませます。

・替刃

これは好みだと思います。僕は近所のドラッグストアで買えるのと、自分のヒゲは硬い方だと思うのですがそれもスムーズに剃りとってくれる切れ味でフェザーハイステンレスがお気に入りですが、これが気に入らないという人もネットには沢山います。それはそれぞれの好みだと思います、ヒゲの硬さ、肌の強さ、などによって (自分は肌は決して強くはありません) 。皆さんで探してみてください。

ちなみに、フェザーハイステンレス以外なら、P&Gがロシアで製造しているというASTRAが自分は好みでした。切れ味は良い方で、剃り心地もマイルドな感があります。逆に気に入らなかったのがエジプト製らしい、Shark Super Chrome というやつ。切れ味はかなり悪く、肌に対しては非常に攻撃的です。同じSharkでも、Super Stainless の方は良い印象があったのですが、何が違うのかは顕微鏡で見たわけでもないので不明です。自分としては、切れ味の良いものほど力をかけずに剃れるから、結局肌のダメージは少なくて済むのではないかと思います。

あとそうだ、替刃を裏返す必要はあるか?って話。両刃カミソリは包丁で言うところの両刃のように、両面切削で裏表がありません。ので、裏表を返せば長く使えるのではないかと思って毎日洗う時に外しては裏返しながら使ってみたことがありましたが、私個人の感想ではありますが逆効果でした。使い捨てカミソリは、肌に刃を当て滑らせた時に、ざらつきとか違和感を覚えたら限界だと思うのですが、それが早く来るように感じました。というわけで今は、一回も裏返さずに使い続けて捨てています。左右の刃のことではないですよ、それは両方毎日使います。mantic59氏他、ネットで見られる髭剃り動画のとおりです。

ブラシとシェービングソープについても書き始めたのですが、長くなってしまったので分割します。次の記事で。

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両刃カミソリ…ファーストインプレッションからちゃんと使えるようになるまで

前回の続き。両刃カミソリを使ってみると…

うわあ、ひどい!ヒゲはうまく剃れない代わりに肌をちょいちょい剃ってしまって血だらけに。これは使い辛い、ということで封印。

しかし、日々ラムダッシュの切れ味は落ちていきます。ある日限界を感じ、封印していたポピュラーを取り出しもう一度試してみると。やはり傷だらけに。しかしこれは俺が何か間違っているのかもしれないと思い、思いつく限りネットで検索。

Amazonのシェービンググッズのレビューに行き着き、缶入りシェービングフォームよりもジェルの方がよいという情報を発見。…シェービングジェル。一回、スプレー缶のゴミが嫌で買ってみたことはあるのですが、これがゼリー状で伸びや滑りが悪く、全然うまく剃れなかった記憶があります。ただ、それはものが悪かっただけで、いいものはいいのかも知れないと思い直し、Amazonのレビューで評判の良さそうなギャッツビーの白のジェルを購入。

使ってみたところ。これはゼリーよりかはローションに近い状態で、実によく滑り、実によく剃れます。よく滑るから変に力が入ることもなくなり、肌を傷つける頻度が大きく減りました。記憶にあるシェービングジェルとは全く別物でした。



しかし、シェービングジェルにも問題はありました。泡ならば一度剃って泡のなくなったところに二度刃を当てることには躊躇しますが、ジェルの場合その見分けがつき辛いため、分かってはいてもついつい二度三度刃を当ててしまうのです、で結果肌を傷つけることがありました。それに、石けんで剃れば洗顔を兼ねることができましょうが、ジェルではそうはいきません。泡と違って洗い流しのキレが悪いのも気になります。

更に、近くのドラッグストアが夏になって白のシェービングジェルを入荷しなくなったことも問題でした。ギャッツビーの青のシェービングジェルはよりメントールの刺激が強めで夏はこっちの方が売れるのでしょうが、こちらは記憶にあるゼリー状のものに近く、剃れないというほどではないものの白に比べれば滑りが落ちます。

ところで、ネットで他に見つけた情報なのですが、youtubeなどの動画サイトに髭剃りの様子を録画したものをアップしているものがありまして、いくつか見てみたのですが、剃り方におよそ共通した特徴がありました。

ヒゲブラシで石けんやクリームを泡立て、肌に塗りつけている、いや肌の上でも泡立ててもいる
一回剃ってフォームのなくなったところに二度と刃を当てない
その代わり、二度三度フォームを塗りなおし、刃の進行方向を変えて剃り直す

なるほど、ヒゲブラシで泡立てればスプレー缶はいりません。肌の上で泡立てるようにすればしっかりと肌やヒゲにフォームが馴染み、滑りは良くなることは想像できます。


個人的に一番参考になった動画

というわけで、ブラシで泡立てるタイプのシェービングクリームを探してみたのですが…少なくとも日本では缶入りのシェービングフォームのようにドラッグストアに日用品として置かれるようなものはほとんどないようです。エコが叫ばれるご時世、ゴミ処理の問題はもちろん、缶入りで泡立て済みのシェービングフォームよりも固形・半固形で売る方が運搬コストも少なくできるだろうに…まあそういう話はともかくとして。ネットで探してもあるとすれば業務用か、THE BODY SHOP 等の専門店ブランドや輸入の高級品で、うーん、さすがにそれは…しかし普通の石けんを二度も三度も塗りつけたら、剃刀なんか関係なく肌を痛めてしまいます (個人差はあるだろうが俺は実際に痛めた) 。一体どうしたら…



ネットをさまよっていると、グリセリン数滴と一緒に泡立てたらいいという情報が見つかりました。グリセリンについて調べてみたところ…
・常温では糖蜜上の液体
・日本薬局方に指定された外用薬・浣腸薬でもある
・油を化学的に分解する過程で生じるので、石鹸の製造工程でも生じている
・ヒトの皮膚に共生する微生物が皮脂を分解する際にも生じるので、人の肌の上にも本来存在する
・吸湿性があり、肌の保湿に役立つ
・ただし、製法によっては石鹸の製品内にはグリセリンは残らない。大量生産品の場合そういう製法をとっている場合が多い

なるほど、これは良さそうです。糖蜜状ならばスムースになりそうですし、本来皮膚にも石鹸にも含まれているものなら、石鹸に混ぜて肌に塗って悪いものではなさそう。この他保湿を目的としてオリーブオイルを混ぜる例もネットでは見かけられましたが、油を混ぜれば石鹸の泡立ちが悪くなるのは想像できるわけで、元々は石鹸に含まれていておかしくないグリセリンの方が自然なように感じます。

手元にグリセリンを含む某大人のマッサージローションはあったので、ヒゲブラシを買ってきて石けんと一緒に泡立ててみたところ…ビックリ。ただの石けんよりもはるかに滑りがよくなり、ギャッツビーの白ジェルとも遜色ないレベルです。それに剃り終わった後肌が乾燥しません。むしろモチモチします。剃り上がりもさっぱりして、床屋で剃ってもらった感に近いものを覚えました、これはちょっと感動的でした。

ただ、固形石けんをブラシに擦り付けるのは面倒なのでその後結局花王の髭剃り業務用粉石けんを買いました。というわけで、安い両刃剃刀に、髭剃り用粉石けんとグリセリン入りローションをヒゲブラシで泡立てて、上から下への順剃り、顔の外側から中心に向かっての横剃りに近い逆剃りの二度剃りが俺のひとまず行き着いたところでした (花王粉石鹸はローションなしでも使えるかも試しましたが、単体では一般的な石けんと使い心地はほとんど変わりませんでした使い方を変えたらずっと良くなりました、詳しくは別記事へ) 。



両刃剃刀にも一つ問題があります。あの形のためどうしてもヘッドが大きくなり、小回りが利かないのです。慣れればほとんど問題はなくなりますが、この点に関してはヘッドの小さいT字カミソリに敵わないでしょう。しかし、このヘッドとブレードが一体化していない構造には、ヘッド内にヒゲのカスが詰まらないという利点もあります。万一詰まるようなことがあったとしてもバラしてすすげばすぐに取り除けるはずです。衛生的。

なにより、5枚刃だ6枚刃だという実用性からかけ離れたプレミアムの押し付けに乗せられることなく、また替刃が手に入らなくなる心配 (工作用の需要もあるわけだし簡単にはなくならないだろう、例えフェザーがやめたとしても海外製のものがある) もなく、安価に髭剃りができる、というのが大きいです。そして、何か楽しい感もあります。日々ラムダッシュの切れ味の落ちを感じながら、替刃の高さを考えていたころはもう髭剃りが苦痛でしたが、今は髭剃りが確実に楽しみになっています。ただこの楽しさが曲者で、替刃やホルダー、ブラシ、クリームの探求に散財する人も出るそうで、俺も立派にその予備軍です。

ともかく、よいシェービングクリーム等と多少の慣れは必要ですが、両刃は良いパートナーになりえます。

ちなみに海外製の刃、最近イギリスの業者が日本のアマゾンに出店したらしく (Shavingworld-JP) 、そこで日本円で買うことができます。エジプト製のShark、P&Gロシア製のAstra (100枚1490円) 、韓国製のドルコ、トルコ製だったかのダービー (100枚1290円) 、インド製のスーパーマックス (200枚1190円!) など。とんでもない値段ですね。ただ、この業者はイギリスから発送するらしく到着にはやや時間がかかるようでもあります。

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何だ五枚刃って。そんなものは必要か?

俺がLinuxを使いはじめたこと、そしてこのブログをはじめたのは、まあ趣味もありますが、独占的なものに対する抵抗感があったからでした。最近、コンピュータではないのですが、それに類することのできる趣味がまた一つ身についたので、ここでご報告させていただこうかと。

カミソリです。

濃い・硬いヒゲに悩まされている男性、結構いるのではないでしょうか。俺もその一人で、ヒゲを本格的に処理しなければならなくなった二十ちょっと前くらいのころはフィリップスの電気カミソリを使っていたのですが、次第にヒゲが濃く硬くなってそれでは剃れなくなってしまい。家電量販店で相談したところパナソニックのラムダッシュをおすすめされました。店員さん曰く、フィリップスはヒゲの柔らかい人の多い欧米向け、肌にはやさしいがパワーがない、硬いヒゲにはブラウンかパナソニックのラムダッシュを勧めている、特にラムダッシュは現時点でたぶん世界最強なのでこれでダメなら電気は諦めてT字に行け、と。ラムダッシュは優秀で、よく剃れた、のですが。

その後、俺のヒゲが更に硬さを増したのでしょうか。ラムダッシュを買った最初の一年は特に不満もなく使っていた気がするのですが、今は満足に深剃りを実感するのは刃を替えて一月くらいの間だけになってしまいました。電気カミソリの替刃は高いのでそうしょっちゅう替える訳にもいきません。

じゃあ仕方ない、これを勧めてくれた店員さんの助言のとおりにT字カミソリを買ってみる、か?T字カミソリは、まだヒゲがまばらだった中高生のころ以来だなあなんて思いながら売り場を覗いてみたら。

五枚刃?

まあ、CMで見ていたからうっすら知ってはいましたけれど…俺の中高生時代は3枚刃ですらやりすぎ感、やりすぎ故のプレミアム感、そう、まるで日本でV8エンジンの巨大なアメ車を所有するような趣味性が感じられるものだったのに、今は五枚刃が普通に。そして、当時の小遣いで買えていたはずの替刃は、たったの四個パックで千五百円とかになっちゃっています。高いものだと1800円もするものも。

そんなバカな。じゃあ俺が高校時代に使っていたホルダーが、きっと実家を探せばどこかにあるだろう。二枚刃だけれど当時はアレがフラッグシップだった、悪かった記憶はないしきっと剃れるだろう、替刃の値段も今のフラッグシップに比べれば安かったはず、そいつを使おうってことで替刃を探してみたところ、とっくに生産終了…。

何か俺は理不尽さを感じたのです。世の中の人のヒゲの硬い柔いの割合はさほど変わってはいないでしょうよ---俺のヒゲが硬くなったのは大人になったからだ---本当に五枚刃なんて必要?十年前までは二枚刃までのカミソリで皆ヒゲを剃っていたのです、老いも若いも、濃いも薄いも、硬いも柔いも。アマゾンのカミソリのレビューでは「二 (一) 枚刃なので深剃りはできない」などとしているものもありますが、メディアに毒され過ぎだよ。メディア、メディアがいけないというか、ジレット-シックカルテルが問題か。

いや、積極的な協定を結んではいないだろうけれど、例えば今この状況で、二枚刃で、切れ味がよく、コストパフォーマンスを考えても良いものをどちらかが大々的に売り出したら、それが消費者を目覚めさせ大きく市場を動かす、かも知れません。でもそうやって薄利多売が成功しても、惰眠している消費者にプレミアム感を演出した無駄に高いものを売りつけている方が、結局は利益が大きい可能性もあるのです。シックもジレットも世界シェアを二分する大手なのですから、これ以上の市場拡大に走らなくても十分利益は上げられていて、とりあえず今の状況を壊さない、寝た子を起こさないのが両者にとってベターである、みたいな感覚が暗黙のうちに両者に働いてもおかしくはないでしょう。

こういう暗黙の了解的なものが、四枚刃、更に五枚刃を生みだし、替刃の値段を高止まりさせ、かつての二枚刃のフラッグシップモデルを (それで十分剃れるという事実を隠し、忘れさせるために) 生産終了させ、あるいは大幅に縮小させている、みたいなところはあるんじゃないでしょうか。疑りすぎですか。でもこれを放っておくと

19枚刃のカミソリのイメージ (たぶん合成)
Gillette Fusion XXL – the next razor from Gillette? @ CatoNettより引用
いつかこんなカミソリでヒゲを剃る日が来そうでね…

いずれにせよ「独占的なものに無批判にひれ伏すのは嫌」という俺のビョーキが疼くわけです。



そんなことを考えていたとき、ふと疑問が頭を過りました。十年前は二枚刃のカミソリだったわけですが、それより昔のカミソリはどうだったんだろうと。まず頭に浮かんだのが、かつて床屋で見たT字でも安全でも使い捨てでもないカミソリ。

直刃カミソリのイメージ
File:Straight Razor cropped.jpg - Wikimedia Commons より引用

T字カミソリに対して直刃カミソリ、ストレートレザーなどと呼ばれるそうですが、創作ものではこれを使って暗殺…なんてことも描かれるくらいですから、切れ味は良いでしょう。五枚刃の時代に業務用でこういうのが現役なら、それは一枚刃でも十分だという証拠でもあるかと (刃がむき出しだからどこに刃が当たっているのかがわかりやすい=客を怪我させにくい、ってのもあるかも) 。しかし床屋や暗殺のイメージのとおり、あれは人に剃ってもらうためのものであって、一人で使うのは困難に思えます。

床屋の髭剃りのイメージ
File:Barber shaving Damascus Syria.jpg - Wikimedia Commons から引用の画像ですが、こんな感じ。ただし、ゴルゴ13が69年に発表されたエピソード「ベイルートVIA」でこれで自分で剃っていましたし、現在でもこれで自分で剃る人はいる模様。



そういえば「スカイフォール」では007がこれで自ら剃ろうとして、それをボンドガールのひとりに見られ、珍しがられていましたね、結局ボンドガールに剃ってもらっていたけれど。やはり自分で剃るのは難しいのでしょう。



次に思いついたのが、嫌がらせに使われるようなカミソリ。長方形に近い薄い金属板の長辺に刃が付いていて独特の切り込みが入っている、アレです。漫画「ボンボン坂高校演劇部」で部長の下駄箱に大量に入れられていたり、ジョジョの奇妙な冒険でも出てきました。あとそうだ、小中の理科・生物の授業で顕微鏡で観察する対象物の薄片を切り出すのにも使った記憶があります。

両刃カミソリのイメージ
File:Rasierklinge.jpg - Wikimedia Commons より引用

こういうやつ。安全カミソリとは言われていますが、ちっとも安全な気がしない、嫌がらせの鋭利で危険なイメージです。鋭利で危険ならそれだけ切れ味も良さそうですが、あれって正しい使い方はどうなのでしょう?もちろん、嫌がらせは誤用なわけで…ので、ドラッグストアへ。フェザーハイステンレス、十枚定価525円、うちの近くの店では420円強でした。大変経済的です。そのパッケージの裏面に解説が付いています。ふんふん、専用のホルダーがあって、それにハメて使う、と。


見つけた動画。パッケージの説明よりも何がどうなっているのかわかりやすい

更にネットで調べてみると、これは「両刃カミソリ (Double Edge Safety Razor) 」という20世紀はじめ頃のジレットの発明で、替刃式カミソリの走りであり、現在はこれのコピー品が世界の刃物メーカーから出されていて、それぞれ互換性がある、とのこと。しかも、日本製であるフェザーハイステンレスはこれらの替刃の中では最も高い部類になるそう、あの値段で。これは (現在の) ジレットやシックの、五枚刃の押し付けに抵抗できるものではないか、良さそうだと思い、早速ハンズへ行ってホルダー「フェザー・ポピュラー」を購入。

んで、剃ってみると…。

続く

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