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迷惑メールへの復讐…補足

前回の話では分かり辛かったかも知れないので、迷惑メールの実例を挙げながら説明します。前回の記事を未読の方は先にそちらをご覧ください

---ここから迷惑メール、危険ですのでアドレス等には触らないようにお願いします、太字強調は著者---

Return-Path: <rainbow+err*****@am.wins-rainbow.net>
Received: from lsean.ezweb.ne.jp ([172.26.72.183])
by nm22imta03.ezweb.ne.jp
id <20110503130519953.MR84.80F1500@nm22imta03.ezweb.ne.jp>;
Tue, 3 May 2011 13:05:19 +0900
Authentication-Results: ezweb.ne.jp;
spf=pass smtp.mailfrom=rainbow+err*****@am.wins-rainbow.net;
sender-id=pass header.from=info@sns-freemail.net
Received: from relay-rainbow-am2.wins-beam.net (relay-or003.wins-beam.net [61.209.246.237])
by lsean.ezweb.ne.jp (EZweb Mail) with ESMTP id D58C01A5
for <************@ezweb.ne.jp>; Tue, 3 May 2011 13:05:19 +0900 (JST)

Received: by relay-rainbow-am2.wins-beam.net (Postfix, from userid 1002)
id B117414D0243; Tue, 3 May 2011 13:05:19 +0900 (JST)
Received: from am.wins-rainbow.net (am.wins-rainbow.net [210.175.47.218])
by relay-rainbow-am2.wins-beam.net (Postfix) with ESMTP id 5589114CFF6A
for <************@ezweb.ne.jp>; Tue, 3 May 2011 13:05:17 +0900 (JST)
Received: from localhost (localhost.wins-rainbow.net [127.0.0.1])
by am.wins-rainbow.net (Postfix) with ESMTP id EF48528F9E3
for <************@ezweb.ne.jp>; Tue, 3 May 2011 13:05:01 +0900 (JST)
MIME-Version: 1.0
X-Mailer: RAINBOW Version 1.2.9
To: <************@ezweb.ne.jp>
Subject: 携帯電話ご利用の皆様へ
From: <info@sns-freemail.net>
Content-Transfer-Encoding: 7bit
Content-Type: text/plain; charset="Shift_JIS"
Message-Id: <20110503040501.EF48528F9E3@am.wins-rainbow.net>
Date: Tue, 3 May 2011 13:05:01 +0900 (JST)
X-SPF-AUTH: Pass (lsean.ezweb.ne.jp: domain of am.wins-rainbow.net designates 61.209.246.237 as permitted sender) client-ip=61.209.246.237; envelope-from=<rainbow+err*****@am.wins-rainbow.net>; helo=relay-rainbow-am2.wins-beam.net; domain=am.wins-rainbow.net; txt=v=spf1 ; auth=v1;

docomo,au,softbankご利用の皆様へご連絡です。
(ウィルコム|イーモバイル|その他携帯)は対象外です。

今日はおトクな情報をお知らせ♪

スタビが無くなって以降…
ロクな出会い場がない…
出会い系サイトは迷惑メールが多いし…

---後略につきここまで---

さて、迷惑メール業者に復讐をする、というかプロバイダに通報するに当たって、通報すべきプロバイダを割り出すために必要なのは通信記録です。その通信記録はReceived: from ~ by ~ という所。これは経由したメールサーバの記録であるわけです。これがいくつも並んでいて何がなんだか分からないと思われるかも知れませんが、想像しやすい例を挙げるなら、大阪の地方のポストに投函した郵便物が、その地域の郵便局に収集され、大阪の集配局に送られ、そこから東京の集配局に送られ、地域の郵便局に送られ、届けられる…みたいな感じでしょうか。

fromとかbyという言い回しから、byに書かれたサーバによって付けられた、fromに記載されたサーバから受け取ったという記録だと思われます。で、fromに書かれた情報とひとつ下のbyの情報が一致することから、上に行くほど受信者側に近く、下に行けば行くほど送信者に近くなると考えてよいのだと思います。

ただ、迷惑メールを扱っているような業者の運営するサーバが、必ずしも本当の記録を付けるとは限りません。郵便の配達記録なら郵便事業者の信用なわけですが、迷惑メールを扱うようなサーバには信用はありません。ですからこの中で信用できるのは、携帯電話事業者のメールサーバが通信した記録だけです。すなわち、上の例では上から二つめまでです。では、外部からメールを受け取ったとするauのサーバの記録を見てみましょう、上から二番目のRecieved、太字にしたところです。IPアドレス61.209.246.237からこのメールを受け取ったと記録されているので、このIPアドレスについて調べてみましょう。

JPNIC Whois Gateway で61.209.246.237を検索した結果
JPNIC Whois Gateway で61.209.246.237を検索した結果のスクリーンショット
なお、WHOIS情報は ANSI Whois Gateway: ドメイン名 / IPアドレス検索サービス や、あるいはインターネットに接続されたUNIXマシンのコンソールから $ whois 127.0.0.1 のように打っても調べることができます。

株式会社ウインズコミュニケーションズ、と出ましたね。この会社が何をしているかは分かりません。ただのレンタルサーバ業者で、彼らの顧客が迷惑メールの送信を行っていることについては知らない可能性もありますが、彼ら自身が迷惑メール送信者である可能性もあります。ので、彼らに直接連絡をとるのは避けた方がよいでしょう。では誰に連絡を?上位情報という所に載っていますが、このIPアドレスは大手電気通信事業者のソフトバンクテレコムに割り振られたものです、つまりこの事業者はソフトバンクテレコムから回線の提供を受けているということです。さすがにソフトバンクテレコムのような大手業者が自社回線をスパムの配信に使われることを許すわけはありません、規約で禁止しているはず。で、ソフトバンクテレコムに通報してやろうというわけです。

ソフトバンクテレコムが迷惑メール送信元をかばえば、自分たちが迷惑メールの送信者となってしまいます、彼らの回線から送信されていることは間違いないわけですから。ので、ソフトバンクテレコムは当該回線利用者に対し、契約解除をちらつかせながら警告を行うはず。このソフトバンクテレコムと直で契約している者がレンタルサーバ業者であれば、回線が使えなくなれば商売上がったりなわけですから、顧客から迷惑メール業者の排除に乗り出さざるを得ないでしょう。ソフトバンクテレコムと直で契約している者が迷惑メール業者なら、迷惑メールの配信を止めることはないでしょうが、その場合契約解除が待っています。一本回線を失うわけです。いずれにせよ、迷惑メール業者には痛手のはずです。

ただ、上に挙げたメールやこのメールはわかりやすく大手プロバイダを介してくれているのでそこに通報してやればよいのですが、このようにそうではない業者であれば通用しません。

というわけで、大手プロバイダを介しているもの限定ですが、このように復讐する方法はないわけではありませんよ、という話でした。ただし、真似したことが原因でトラブルにあっても私は責任を負いませんのでご了承を。一番の迷惑メール対策はフィルタにかけてそのまま捨ててしまうことです。

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テーマ : 迷惑メール対策
ジャンル : コンピュータ

迷惑メールに復讐を…

*ここでは自分なりに考えた迷惑メールに復讐する方法を載せています。ただ、一歩間違えると危険なことでもあり、どうしても説教臭く長ったらしい前置きを書かざるを得ませんでした。辛抱してお読みください。

さて、タイトルには威勢のいいことを書いていますが、実のところ迷惑メールに復讐などほとんどできません。「迷惑メール」に「復讐」とか「仕返し」とか「反撃」とかをつけてググってみると、色々と考えている人はいるみたいです、例えばコンピュータウイルスを送りつけてみるだとか、メールボムだとか。残念ながらそれらはまず意味がありません。

なぜなら、迷惑メールのFromに書かれているメールアドレスにメールを送っても迷惑メール業者に届かない可能性が高いからです。送信元を偽装することは簡単ですから。存在する全く別人のメールアドレスに偽装なんかされていたら、今度はあなたが犯罪者です (コンピュータウイルスを他者に感染させる目的で所持すれば、それだけで犯罪になっています) 。また、送信サーバだけ動かして受信サーバは動かさないということもできるでしょう、メールアドレスがあったとしても、メールボックスがそこにあるとは限らないのです。

また、相手に届いていたとしても、被害を受けるのは送信者だけではない可能性もあります。例えば、あなたが上手いこと攻撃して送信者のサーバをダウンさせることに成功したとしましょう。でも、そのサーバはレンタルサーバ業者からの借り物かも知れません。回線に至ってはほぼ間違いなくプロバイダのものでしょう、これも借り物です。貸主はその借り主がスパム業者だという認識はない、真っ当な業者である場合もありますし、他に正当な顧客が沢山いるでしょう。サーバや回線をダウンさせると、それらにも害が及ぶわけです。それであなたが訴えられる可能性がないとも限らないのです。

それに、こちらがその迷惑メールに困っているということを向こうに知られる、それだけでもまずいことです。迷惑メールというのは、アドレスの有効無効に関わらず、例えばサーバ側が宛先不明のメールを大量送信して回線容量を圧迫する迷惑な通信相手として遮断するなど、誰の目にも触れることなく捨てられてしまうこともままあるものです。ですから、届いているというだけでも彼らにとってはうれしいことなのです。そのことが知られれば、さらに迷惑メールは増えます。届いてさえいれば、他にもやりようはありますからね…恐喝する場合もありますし、ウイルスを送りつけてくる場合もあります。ちなみに、HTMLメールの仕組みを利用することで、受信者がメールを開いたということすら送信者が検知することも可能です。

ですから復讐など考えるべきではありません。最良の迷惑メール対策はフィルターに捕えさせてそのまま捨ててしまうことです。迷惑メール対策の基本については別にまとめましたので、迷惑メールに困っているが何をどうしたらいいか分からない、という方はまずそっちをお読みください。



ただ、それじゃおもしろくない。それに、迷惑メールフィルタサービスが貧弱で、パソコンのようにローカルでフィルタプログラムを動かすこともできない携帯電話で、とにかく何とかしたい、で思いついたのがプロバイダへの通報でした。つまり、彼らにサービスを提供している連中にそれがスパム業者だと教えてやるということです。お待たせしました、ここから本編です。

例えばこの迷惑メール。ヘッダを見てみましょう。俺のau携帯電話に送られてきたメールなのですが、auのメールサーバと直接通信した記録として、auのメールサーバがつけた (つまりここを偽装しているとは考えにくい) ものは、その通信相手のIPアドレスがDIONのものです。つまり、この迷惑メールの送信者 (もしくはそれにサーバを貸しているホスティング業者) はプロバイダにDIONを使っているということです。DIONがこんな使い方を許すはずがないので、それをDIONに報告してやろう、って話。DIONの窓口はこちらです

ヘッダの読み方は当ブログで別に解説記事を設けました、こちらへどうぞ
もしくはこちら リビング+:しつこいウイルスメールへの対処法~Fromを詐称されたメールから送信元を特定

効果があるかどうかは…少なくとも迷惑メールフィルタのような即効性はありませんが、迷惑メールを送信している連中には痛手のはずです。連中が直接プロバイダと契約しているなら契約切られるか送信を止めるかのどちらかになるでしょうし、プロバイダが契約しているのはホスティング業者であって迷惑メール事業者はそのホスティング業者からサーバと回線を借りているに過ぎないとしても、ホスティング業者の方だって回線契約を失えば仕事になりませんから、プロバイダから警告が行けば自分ところの顧客から迷惑メール事業者を締め出さざるを得ないでしょう。プロバイダが自分ところの契約者を庇う可能性は、まあプロバイダ事業を日本で開業していたら、それは流石にないと思います。庇ったらプロバイダ自身が迷惑メール送信者であると同じですから。

プロバイダの迷惑メール報告用の窓口を一覧にしてくれたサイトがありまして、今回の記事はそこへのリンクを取っておきたい、という動機で書きました。

プロバイダ対応窓口・連絡先(スパム・迷惑メール用)

上のリンク集に載っていませんが、ホスティングの大手「さくらインターネット」の窓口はこちら
abuseに関するお問い合わせについて|お問い合わせ|さくらインターネット公式サポートサイト

携帯電話から発せられている場合はこちら、当ブログ内記事

サイトに窓口が見当たらない場合でも、whoisの上位情報 (上のDION回線を使って発せられている例ではここ) にAbuseとして載っているメールアドレスがあれば、こんな感じのメールを送れば対応してくれるはずです。あ、もちろん迷惑メールのヘッダと本文は忘れないように気をつけましょう。

携帯電話からのメールヘッダの取得方法
メールヘッダ情報受信設定 | お知らせ | NTTドコモ
Eメールヘッダ情報表示機能 | 迷惑Eメール防止方法 | au
Eメールヘッダ情報閲覧機能|SoftBank
auでスマートフォンの場合、当ブログ記事



ただし、もう一度書きますが、最良の迷惑メール対策はフィルターに捕えさせてそのまま捨ててしまうことです。携帯電話の場合は携帯電話以外から発せられたメールを (なりすましも含めて) 全て遮断するとか、URLを含むものを拒否するとかでほとんどのスパムは遮断可能です。俺がauのユーザーなのでauの話ばかりになってすみませんが、なりすまし規制高+おまかせ規制でも完全遮断とはいきませんが効果はあります。パソコンの場合も、迷惑メールフィルターのあるサービス (俺のおすすめはAOLです) か、あるいは迷惑メールフィルタの動くメールソフトを使えばいいのです

真似して何かトラブルになっても私は責任を負わないのでご了承を。復讐など考えるべきではないと書きましたからね。正直、迷惑メールの配信をやっている連中なんて堅気じゃないでしょうから、なるべく関わり合いになるのは止めておいた方がいいとは思います。

テーマ : 迷惑メール対策
ジャンル : コンピュータ

アドレス変更を装う迷惑メール

こんなメールが来ました。

---ここからそのメール---

Return-Path: <wzxeu***************@docomo.ne.jp>
Received: from lsean.ezweb.ne.jp ([172.26.72.3])
by nm22imta03.ezweb.ne.jp
id <20120723191537252.MR33.80C41E0@nm22imta03.ezweb.ne.jp>;
Mon, 23 Jul 2012 19:15:37 +0900
Authentication-Results: ezweb.ne.jp;
spf=pass reason=policy;
sender-id=pass reason=policy
Received: from docomo.ne.jp (mail121.docomo.ne.jp [203.138.203.195])
by lsean.ezweb.ne.jp (EZweb Mail) with ESMTP id 24F7712A
for <***************@ezweb.ne.jp>; Mon, 23 Jul 2012 19:15:37 +0900 (JST)
Date: Mon, 23 Jul 2012 19:15:35 +0900 (JST)
From: wzxeu***************@docomo.ne.jp
To: ***************@ezweb.ne.jp
Subject:
Message-ID: <IMTE2UlF175ae057092v@docomo.ne.jp>
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp"
Content-Transfer-Encoding: 7bit

久しぶりにメールしたけど…
覚えてるかなぁ(。´-ω・)?

メアド変更したから登録よろしくです(*・∀-)☆
tele-***********@docomo.ne.jp

---Message End---

アドレスを変更したことを知らせるメールのようですが、誰なのかは分かりません。名乗ってくれていませんし、変更前のアドレスにどうも見覚えがありません。それによくよく考えたら、例えば携帯をドコモからソフトバンクに変える、とかで、ドコモの解約前にソフトバンクを契約したなら、こういうメールはありえます。が、これは送信元・変更後のアドレスともにドコモになっています。どちらかが有効ならもう一方は無効では…アドレスを取る前なら、取りたいアドレスが取れるか確実ではないし、アドレスを取った後ならもはや旧アドレスは使えないはず。

というわけで、かなり不審なメールと言わざるを得ません。俺の携帯には迷惑メールが (フィルタに捨てられてしまっているものも含めれば) もう日常茶飯事なので、きっと迷惑メール業者に俺のアドレスは知れ渡っているものなのでしょう、ってことはこれも迷惑メールと疑うべきでしょう。オレオレ詐欺のように、知り合いを装って近づき何かをさせるものだと思われます。

ただ、絶対にこれは迷惑メールだと断言できる何かがあるわけでもありません。ヘッダを見る限り送信元は偽装されてはいないようですし…こういうとき、みなさんどうします?

A: ググってみる
久しぶりにメールしたけど… 覚えてるかなぁ(。´-ω・)? メアド変更したから登録よろしくです(*・∀-)☆ - Google 検索

ああ、引っ掛かりますねえ、同じメールを受け取ったという話が。こりゃスパムだわ。でもこれって、たまたま俺が受けとるのが遅かったからこうやってこの情報を見ることができるわけで、早くにこのメールをもらっている人はググってもこの情報を見つけられなかったということですよね。ググっても情報が見つけられなかった場合、どうしたらいいのでしょう。

返信はやめた方がいいでしょう。先ほども言ったとおりオレオレ詐欺の取っ掛かりである危険があります。そこまでまずいことにならなくても、こういうメールに返事をする人なんだとマークされたら更に迷惑メールが増えそうですし…



俺は…Yahooとかgooとかどこかのポータルサイトに捨てアドレスを作って、そこから返事をするようにしています。メール本文を全文コピペして、こんなメールが私の携帯電話に着たけれど名乗ってくれていないのでどなたか分かりませんでした、大変な手間だと思いますけれど、私のように誰か分からず困っている人は他にもいるはずだから、どうか名乗っていただいた上で再送を…みたいなことを書いて送るのです。

ここで重要なのが、こちらの情報を書かないこと、そして一切意思疎通しないこと。下手に意思疎通をして向こうにこちらの情報が知られると、オレオレ詐欺に持ち込まれる可能性がありますし、実はこれがスパムでも何でもなかったとかだったらものすごく失礼なことですから、友人を、いやそれどころか相手との関係によっては社会的地位をも失いかねません。とにかくただ、相手に「あーあたし確かに名乗るのを忘れていた」と理解させればよいのです。そうすりゃたぶん、携帯電話の方に「先ほどのメールは誰々でしたてへぺろ」みたいなメールが、届くんじゃないですかね、迷惑メールじゃなかったら。

迷惑メールだった場合は、どうせ捨てアドレスです、閉鎖するか放置すればいいだけの話。

テーマ : 迷惑メール
ジャンル : コンピュータ

wheezyのgrubの解像度の変更

以前俺は15インチのディスプレイを使っていると書きましたが、両親が使っていた17インチのものを貰い受けたので今は1280*1024まで表示できます。

X Window System が立ち上がってGUI上で作業している分には何も問題ありません。nvidiaのグラボにドライバをあててあれば、特に何かを設定しなくても1280*1024の画面を使うことができます。かつて色々と悩まされたnvidiaのプロプライエタリドライバですが、今のDebianでは

# apt-get install nvidia-kernel-dkms

これで終いです。debian-rulesとか m-a a-i とか色々とやりましたが、今はこれだけで終わってしまいます。あ、そうだ、/etc/X11/xorg.confには

Section "Device"
Identifier "Configured Video Device"
Driver "nvidia"
EndSection

と手で書いてあげる必要がありますが (追記: xorg.confは # nvidia-xconfig で自動で作成されるようです) 。

しかしGUIでは至極快適なこの大きいディスプレイも、CLIの画面、つまりGRUBの起動するOSを選択する画面とか、Debianが立ち上がるときに流れるメッセージとか、ttyコンソールでは一転不快になります。640*480が17インチで表示されるので文字が大きすぎるのです。これを何とかしたい。

こういうときに読むのが/boot/grub/grub.cfg。書き出しに

It is automatically generated by grub-mkconfig using templates
# from /etc/grub.d and settings from /etc/default/grub

とあるので、このファイル自体は書き込み禁止になっていますが、この設定を変えるのにどこをいじったらいいのか教えてくれています。んで63行目 (それぞれのシステムによって違う可能性もあります) に、

### BEGIN /etc/grub.d/10_linux ###
menuentry 'Debian GNU/Linux, with Linux 3.0.0-2-686-pae' --class debian --class gnu-linux --class gnu --class os {
insmod gzio
insmod part_msdos
insmod ext2
set root='(hd0,msdos2)'
search --no-floppy --fs-uuid --set=root c3cd… (中略)
echo 'Loading Linux 3.0.0-2-686-pae ...'
linux /boot/vmlinuz-3.0.0-2-686-pae root=UUID=c3cd… (中略) ro quiet
echo 'Loading initial ramdisk ...'
initrd /boot/initrd.img-3.0.0-2-686-pae
}

とあるのを発見。Ubuntuやsiduxを使ったときの経験として、この ro quiet で終わる行に vga=791 と書き込めば起動メッセージやttyコンソールは1024*768で起動するはず。まずは再起動して、GRUBの機動オプションを手書きする機能で確認。GRUBのOS選択画面になったらeキーを押して、そのように書き足してCtrl+xキー。うん、ドット数が上がって文字が小さくなりました。

では、その旨を/etc/grub.d/10_linuxに書き込んだらよろしいのだろう。以前Windowsの呼び出しが間違っていた時にこの手の奴を編集したから、きっと今回も簡単なはず。

# vi /etc/grub.d/10_linux

…全然読めない…なにこれ?「quiet」とかで検索しても、該当する文字列もない。

…ええっと、後回しだ。まずはGRUBの画面が640*480なのが気に入らないんだよ、そこから手をつけよう。/etc/default/grubだ。開くと、意外なことに九行目に

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet"

という行を発見。もうここに書いてしまうか。vga=に続く数値はいくつがいいのか、それはそれぞれの環境と好みがあるわけですが、それを解説しているページを発見。

VGA Boot modes to set screen resolution | USB Pen Drive Linux

Ubuntuやsiduxを15インチディスプレイのマシンで使ったとき7自動で設定されていた791は16bit、これが標準だとするならば、16bitと1280*1024で794。

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet vga=794"

更に20行から24行にかけて、こんな記述を発見。

# The resolution used on graphical terminal
# note that you can use only modes which your graphic card supports via VBE
# you can see them in real GRUB with the command `vbeinfo'
#GRUB_GFXMODE=640x480

これは、GRUBのOS選択画面の解像度を変えたい場合は、24行目のコメントアウト (先頭の#) を外して、好きな数値を書き込め、ということだろうか。やらせていただきましょう。

GRUB_GFXMODE=1280x1024

これを保存して、この変更を/boot/grub/grub.cfgに反映させましょう。

# update-grub

終わったら/boot/grub/grub.cfgを覗いて変更がなされていることを確認して、念のため再起動。

問題無し。画面が広くなりました。これが正しい設定の仕方なのかどうか分かりませんが、とりあえずこうやってCLIの画面サイズの調整ができました。

テーマ : Linux
ジャンル : コンピュータ

放射線で死んだ人はいない?原発事故が済んでから言うべきだ

原発意見聴取会に電力会社社員 NHKニュース (ウェブ魚拓)

「福島第一原発事故で放射線で死んだ人はいない」というのは、事実かも知れません。しかしこの言い方、何か変だと俺は感じます。

まず現在、福島の原発事故は終わっていません。首相は終わったと言っているようですが、まあそれを信じる人はさすがに原発を推進したい向きの人でさえいないでしょう。ですから解説するのは野暮だとは思いますが一応言っておくと、核燃料は溶け落ち、原子炉は損傷し、本来の冷却機構は再起不能です。現在は損傷した格納容器から漏れ出る水を集めて炉心に戻している、そういった状態です。当初のような大規模な所外への放出・流出が収まっていても、閉じ込められるべきものが閉じ込められていないのだから事故継続中です。格納容器の修復が必要とされていますが、修復どころか損傷箇所の特定もできていなかったはずです。

もう事故発生から一年半も経とうかというのに何が事故終息作業を阻んでいるのか、といえば、強い放射線ですよね。漏れ出ている水は溶け落ちた核燃料からの放射性物質を多量に含んでいて強い放射線を放っています。建屋内には高線量で人が近づくこともできない所がたくさんあると聞いています。

で、事故終息作業を進めるために、もしそういう所で人に作業させれば、その人は死ぬわけです。それができないから、事故終息作業が難航しているわけでしょう (ちなみに、人が5シーベルト以上の放射線を浴びるとかなりの可能性で死ぬことは、数々の原子力事故で (悲しいことではありますが) 既に実証されています、日本人にとって一番有名なのはJCO事故でしょう) 。

それで、「福島第一原発事故で放射線で死んだ人はいない」ってのは、事実は事実としても、すごく狡い表現じゃありませんか?それだと、例えば東電が原発を放り出して全面撤退していた場合 (もっとも、東電にはその意図はなかったということに結論づけられたようですが) にも、「作業員は誰も放射線で死ななかった」ということになりますよね。

少なくとも、事故が片付いてからそういう話をすべきだと思います。

本当に、こんな話ばかりでごめんなさい。でも我慢ならんのです。原子力発電は、俺は大人のモラルハザードだと思うのです

テーマ : 原子力問題
ジャンル : ニュース

wheezy/sid上で複数のサウンドカードがある場合の設定

すごい大事なネタを投稿せずに放っていました…投稿を忘れていただけで、今日までうちのマシンで音が出ていなかったというわけではないので念のため。

両親の使っていたパソコンを貰い受けたので、長年使ったAthlonXPのマシンは引退させたという話を書きましたが…その両親のPCがAMD690のマシンでATIのグラフィックデバイスがオンボードでついているのですが、ATI/AMDのグラボはLinux用のドライバに (少なくとも二年前までは) 不安があったため、Nvidiaのローエンドのグラボを買ってきて取り付けました。またオンボードのサウンドカードの音が悪いのは分かりきったことなので、引退させるマシンからサウンドカード Audiotrak Prodigy HD2 を取り出し、新しいマシンに取り付けました。

すると、/proc/asound/modulesの中身がエラいことに。

0 snd_hda_intel
1 snd_ice1724
2 snd_hda_intel

snd_hda_intelが二つあるのです。もちろんこれの正体はグラボのHDMI出力で、どちらかがAMD690のオンボードで他方がnvidiaであるわけですが、どっちがどっちかは分かりません。いや、正確には/proc/asound/cardsを見れば分かりますが、しかしですよ。以前サウンドカードの優先度を変更したときは、/proc/asound/modulesの中身が

0 snd_hda_intel
1 snd_via82xx
2 snd_ice1724

こうであったところ、Prodigy (ice1724) を最優先にするために、/etc/modprobe.d/sound.confに

options snd_ice1724 index=0
options snd_via82xx index=1
options snd_hda_intel index=2

こう書きました。これで再起動すると/proc/asound/modulesの中身が書き換わり、ice1724のProdigyが第一のサウンドカードとして機能してくれたわけです。

このマシンではどうしたら良いのでしょう。例えばオンボードのサウンドデバイスを最優先にしたいとかだったら、もう/etc/modprobe.d/sound.confの設定は使えませんね。今回はice1724だから問題はないか、と思いきや、

options snd_ice1724 index=0
options snd_hda_intel index=1
options snd_hda_intel index=2

このように書いても、無視されたり、ひどいときにはice1724が認識されなくなったりして、効果はありませんでした。オンボードグラフィックのあるマザーにグラボを挿している俺が世間の常識から外れた困った子という可能性はありますが、でもATIのグラフィックはLinux上では不安だし、買ってしまったnvidiaのカードはもったいないし、このマシンを捨てるのはもっともったいないのです。マータイさんが草葉の陰で泣きます。



しかし、wheezy/sidでよいものを発見しました。GNOMEを使っているのならば、gnome-control-centerの、「サウンド」の設定メニューからGUIで設定できます。

gnome-control-centerでサウンドカードを切り替える

この様に使わないサウンドカードをことごとくオフに、使いたい物だけを残す、ということでサウンドカードを選ぶことができます。しかもこれは/etc/modprobe.d/sound.confと違って設定を有効にするのに再起動を要しないので、必要に応じてサウンドカードを切り替えることもできます。前に、うちのProdigyのインプットが効かないので、オンボードをskype専用に生かしておくということをやりました。UbuntuをインストールしたりDebianに戻したりと環境が変わるうち、今うちの環境ではskypeの設定メニュー上から直接使うサウンドカードを選ぶことはできなくなっています (PluseAudio Server と表示されるのみ) が、これでオンボードのサウンドカードに切り替えることでskypeを使うことができました。

カード毎にインプットのみを生かす・アウトプットのみを生かす等の設定も可能

さらに、アウトプットは音質の良い後付けのサウンドカードを使い、オンボードはインプットだけを生かしておく、なんて設定もこのとおり可能です。

テーマ : Linux
ジャンル : コンピュータ

原発が嫌なら対案を…は「まやかし」だ

何か最近、原発を推進したいとする向きがとても元気になっている気がするので、もう一度書きます。当ブログの趣旨から離れますがご容赦を。

石原東京都知事が「原発に反対するなら対案を出せ」と言ったためか、同じようなことを言う人が増えましたね。

じゃあ、俺はこう返したい。そんなことを言うほど原発は立派か?と。



忘れている人が多いみたいなので、よく思い出してください。3月14日からしばらく計画停電が続きましたが、なんでそうなったか。

発電所を止めなければならなかったからですよ。

もちろん、それは原発には限りません。火発も止まりましたし、福井新聞によると茨城県沖の風車も止めて検査をしたとされています。

風力発電フル稼動、被災地支える 三谷商事、地震耐え無傷 社会 福井のニュース :福井新聞 (ウェブ魚拓)

しかし、原発は決定的な違いがあります。火発なら燃料供給を止めてしばらく待てば炉の深いところまで人が入って検査することもできるでしょうが、放射能のある原発はそうはいかないこと。だからこそ、火発は早いものは数ヶ月で再稼働していたのでしょう。原発は、まあ再稼働への政治的ハードルもあるかもしれませんが、じゃあそれがなかったら節電令の出た去年の夏に女川や福島第二、東海第二が再稼動できたかといえばそうじゃなかったでしょ。現に、女川原発では今頃になって去年の地震の影響が発見されたりしていますし。

女川原発:3号機の燃料カバーに損傷 地震が原因か- 毎日jp(毎日新聞) (ウェブ魚拓)

これだけでも、原発は日本の電力の安定供給に資する、という話に疑問符が付くのは明らかでしょう。思い出してください、日本は地震国です。そのくせ何故か、原発は特定の地域に集中する傾向にあります。地震に襲われた地域の原発は、事故らなくてもとりあえずは全部止まります。地震の影響を調べるのに時間がかかるなら、再稼働はその分だけ遅くなります。そんなものに依存することが、いかに危ういことか。これは短期的な話。



次は中長期的な話を。原発の燃料であるウランは実は貧弱な資源である可能性があります。核燃料になるウランはウラン235という同位体のひとつですが、地球上のウランの99パーセント以上は核分裂しない同位体ウラン238であり、ウラン235は0.7パーセントしかありません。これは予想される埋蔵量の熱エネルギー換算で化石燃料の数分の一から数十分の一などと言われています。それでもなお原子力が有望なエネルギー源と考えられていたのは、おそらくは「増殖」と言われる原子力特有の現象のためでしょう。

例えば、自動車の排ガスを回収すると、ガソリンを燃やして得られるエネルギーを超えるエネルギーが得られるとしたら。もちろんそれはありえないことですが、原子力に関してはそれに似た話があるのです。ウラン235等の核燃料の核分裂から発せられた中性子がウラン238に吸収され、その結果核分裂性のプルトニウムに変わるということがあるのです。で、消費された核燃料を超える核分裂性プルトニウムを得ることを、「増殖」と呼びます。もし全てのウラン238をプルトニウムに転換できるなら核燃料は100倍、半分だとしても50倍あることになります。

しかしこの増殖は従来型の原子炉ではできません。どの型でも生成されるプルトニウムは消費される核燃料の量を下回ります。そのことは昔からわかっていたので、原発を推進していた国はほとんど、増殖可能な原子炉の研究をしていました。いわゆる「高速増殖炉」です。たぶん60~70年代は、間もなく従来型の原発はすべてこの高速増殖炉に取って代わられると考えられていたのでしょう。だからこそバラ色の原子力の未来が描かれていたと思われます。

ところが現実はどうでしょう。研究開始から50年は経っているにもかかわらず、高速増殖炉が商用化した例はありません。どころか、多くの先進国は研究を中止しています。米国にも、英国にも、フランスにも、ドイツにも、スウェーデンにも、この型の炉は現存しないと聞いています。日本にはもんじゅと常陽という研究段階のものがありますが、どちらも長期間止まっています。

一応注意しておきますが、これは東日本震災のせいではありません。なんでも、冷却材が金属のナトリウムであることが問題解決を長引かせる要因のようです。ナトリウムは金属の状態では融点が低く、原子炉内では液体になります。そして金属なので熱伝導性が高く、水に比べ中性子吸収能や減速能が低いため、高速炉の冷却材としてよく選ばれるものですが、我々の回りにナトリウム化合物があっても金属のナトリウムがないことからもわかるとおり、金属の状態では極めて不安定で、酸素や水に接触させることは厳禁とされるものです (特に水と接触すると反応して水素を放出するため、水素爆発につながりかねない) 。ですから、トラブルが起こったのでふたを開けて調べる、ということさえ容易にはできません。例えそれができたところで、水と違って不透明なので、やはり検査は難しいものになります。

現に、常陽は2007年から、もんじゅは運転開始間もない95年から2010年まで、そして2010年の再稼働もたったの四ヶ月で事故発生により中断し、現在まで停止したままです。2010年の事故は炉内中継装置というものが落下したというものだったのですが、その落下した中継装置の回収に成功するまで一年近くかかっています。

はたして増殖はできるのでしょうか。できなければ原子力は化石燃料の代替はできないと考えるべきだと思われます。例え、この「高速増殖炉」が実現できたとして、じゃあどうしましょう。トラブルが頻繁に起こり、それによって五年や十年平気で止まってしまう高速増殖炉が、本当にエネルギーを安定供給してくれるんでしょうか。



原発の話が主に安全性になっていることに俺は強い違和感を覚えます。安全性の話をするということは、エネルギー源としては有能であることが前提ですよね。

そう、できれば安全性の話はしたくなかったのだけれど、高速増殖炉には一つ。大きな災害があれば複数の冷却機能を同時に喪失してもおかしくないということは、東日本大震災の教訓として我々が学んだことです。福一では外部にからポンプで水を (淡水が不足すれば海水さえ) 送り込んでいましたが、高速増殖炉ではどうするのですか?先ほども言ったとおり、水は注入できませんよ。



さて、対案を俺は出していません。そうですね、超短期的に見れば火発の増強しかないでしょうね。東電はこの一年間で火発の発電量を、もともとあった増設計画を前倒ししたり、ガスタービン発電機を設置するなどで大幅に増強しているんですよね、どのくらいだったか忘れましたが。だからこそ関東はこの夏電力不足の予想がないのです。

関西も同じようにやればよかったのでは、と俺は思います。まあもっとも、関東は火発の環境アセスメントについて特例があったそうで、だからこそ火発の増強が可能だったという話も聞きますが、じゃあなぜ、原発を建てたり動かしたりとあれだけロビー活動のできる電力会社が、うちもその特例を適用しろと騒がなかったのでしょう。それで「原子力は必要、嫌なら対案を」ってなんかあまりにも意地悪な話ではありませんか?

あとは、中長期的に見て、再生可能エネルギー…笑っていられる人はいないはずです。いずれにせよ我々は、そう遠くない将来、化石燃料も核燃料も満足に手に入らない時代を迎えます、これは避けられないことです。その前に、まだ枯渇性エネルギーに余裕のあるうちに、再生可能エネルギーで文明を維持する方法を探るべきではないでしょうか、そろそろ真剣に。余裕がなくなってからでは遅い可能性があります。

それをしなければ、我々の子孫は、彼らに残されたわずかなエネルギーを割いて、我々の残した核廃棄物を管理し続けることになるのでしょうね。…なーんか、大人のモラルハザードここに極まれり、って感じがしません?

さあ、原子力推進派の方は、これにどのような対案を用意してくれるのでしょう?

テーマ : 原子力問題
ジャンル : ニュース

俺が著作権の諸問題に興味を持つようになったキッカケ

俺が高校生の時だったか、あるいは中学だったか、「と学会編 トンデモ本の世界」という本で、アイザック・アシモフ氏の「金の卵を産むがちょう」が紹介されているのを読みました。「と学会」といえば、作者は大真面目だけれども可笑しい本を集めて書評するという会ですが、これはアシモフ博士を可笑しいといったものではなく (むしろこれはイソップ寓話の「ガチョウと黄金の卵」をイエンスフィクションとして科学的なつじつまを合わせた傑作とされていた) 、ある学者が発表した「鶏はカルシウムの少ない餌を与えていても卵を産む、これは餌中のカリウムと水素を核融合させてカルシウムを生産しているからである」というビックリな説 (と学会はこういったものを「トンデモ」と呼んでいた) に対し、アシモフ博士の作品を例にあげてSFの域にすら達していないとツッコミを入れたものでした (体内で核融合ができる・それをやって鶏が無事でいられる理由が説明されていないから) 。

へえ、そんな科学的に筋の通った作品ならぜひ読んでみたいと思ったのです。当時柳田理科雄氏の「空想科学読本」がヒットしていた頃 (ただし、「空想科学読本」も「と学会」のやり玉に挙げられていました) だったので、科学的に筋の通ったSFというものが読んでみたかったというのもありまして。しかし、学校の図書館には置いておらず、近場の本屋にもなく、また当時受験も近かったので、暇になったら探してみようと思ってその場では忘れたんです。

で、大学に入って東京に出てきて、ふとそのことを思い出し、大学の図書館を探してみたところ、これを論評した論文チックなものは検索に引っかかったんですが、肝心の原典がないんです。んで、売場面積日本一ィィとかいう触れ込みの新宿の大きな本屋に行って探してもらったところ…絶版とのこと。

まあ、分かりますよ。たぶん日本中の図書館を探せば、最悪国会図書館に行けば読めるでしょう。でもさ、ちょっと待ってくださいよ。今この本はどこの出版社からも出されていない、例え図書館に入っていても出版社に、あるいは著作者にロイヤリティが支払われ続けている訳ではないでしょう。つまり、誰もこの作品の権利をキープすることにおいて利益を得ていないのです。アシモフ博士ほどのビッグネームでも、ですよ (ちなみにアシモフ博士は既に亡くなっています) 。まあ、これは日本だけのことで、世界ではまだ刷られ続けている所もあるのかも知れませんが、アシモフ博士でこれならそのレベルに達しない作家の作品は尚更なんでしょう。

海賊党は著作権は五年で充分と主張しています。それはほとんどの作品が、発売から二・三年で商業的な価値を失って売り場に並ばなくなるので、著作権を五年間に制限してもほとんどの人は損をしない、という考えからだそうです。五年が果たして妥当な期間なのかは俺には分かりませんが、でも現状ではこういう誰も得をしない事態に陥っているものは確実にあるのです。アシモフ博士ほどのものでも。

というわけで、著作権保護期間の短縮を訴えたいと思ったのです。本当、誰も得しない事態だけは勘弁してほしいものです。少なくとも、死後も著作権が存続する理由はないですよねえ?



…何、経済的な理由で絶版になったなら、著作権があろうがなかろうが入手困難な状況に変わりはあるまい、だって?そうでもないと思いますよ。例えば、最近大昔の映画の激安DVDなんかをよく見かけませんか?あれはパブリックドメインになったから出版も自由になり、流通が増える良い例ですよ。それに、今はインターネットもありますし。青空文庫という素晴らしいネット図書館もあります。

追記
国立国会図書館に行って読んできました (ただ原子力事故の最中、ちょっと読んでて気持ちの良いものではありませんでした) 。コピーもお願いしたいと思ったのですが、著作権の問題で当日の全部コピーは断られました。普通ならば本全体のコピーをお断りしているところ、この短編集 (アイザック・アシモフ著「アシモフのミステリ世界」) は各短篇ごとに訳者が違うため、訳者の権利が各短篇ごとに存在しており、それぞれの半分コピーまでしか認められないとのこと。何度も言いますが、これは絶版本です。しかし、それを言ったところで現行法上どうにかなるわけでもないのでゴネはしませんでしたが。

テーマ : 著作権・特許権
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