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デュアルブートはお試し感覚でやるもんじゃない

最近Linuxに興味を持って…興味を持つのはいいことですが…ろくろく知識もないままデュアルブートに挑戦して、失敗して、大事なPCを潰してしまい途方に暮れる人が増えているようです。よう知らんけれども、どうやら男子小中学生に人気のドラマの影響があるみたいですね。

ウチのブログでも一応注意を書いていたつもりですが、被害を減らすためにももう一度はっきりと書いておきます。

結論 : デュアルブートは、非常に面倒であり、また危険でもあります。お試し程度でLinuxに触れてみたいという段階でやることではありません。



理由1 : ハードディスクの領域を分割する必要がある

普通、ハードディスクの一つの領域に起動可能なOSは一つしか存在できません。よって、Windowsとデュアルブートにしたいならハードディスクにパーティションを設け、領域を区切ってやる必要があります。ここなんですが、まさか今現在使っている、これからLinuxとデュアルブートにしたいWindowsマシンのハードディスクに、未フォーマット領域があるって方はいますまい。普通は目一杯Windowsシステムなりユーザーデータ用に割り当ててあるはずです。つまり、今現在Windowsで使われている領域を切り詰めて、新たな領域を作る必要があります。

もちろん、この作業は自動ではしてくれません。WindowsとLinuxにどれくらいずつハードディスク容量を割り当てたいか、それはそれぞれの使い方考え方によって異なるからです。そして、あえて何も指定しなければOSのインストーラはハードディスクの全領域を自らのために確保しようとするはずです (これはLinuxだけの話じゃなく、Windowsもそう) 。よく分からないままLinuxをインストールした、Windowsは、今までの大切なデータはどこへ行ったのか…なんて話を質問サイト等で目にすることがありますが、もうお気の毒としか言えません (業者に頼めば回収できるものもあるでしょうが、ビックリするほど高い…) 。

何?ハードディスクの切り分け自体はそんなに難しい作業じゃないって?Gparted Liveというディストリビューションを使うと、Windowsのファイルシステムの空き容量の一部を、簡単に新たなパーティションとして切り分けられるだろうと?

本当にそうでしょうか?Windowsでデフラグを起動してご覧なさい。ハードディスクのデータ断片化・分散状況を図にしてわかりやすく表示してくれます (Vista以降はない?) 。これを見ると、データがあちこちに分散して書き込まれることがよくわかるでしょう。もうひとつ重要なことに、空き領域も分散するのです。つまり、例えばWindows領域に50GB空きがあるから、20GB空きを残してお尻の30GBを切り分けようったって、それが安全とは限らないのです。末尾30GBがまとまった空き領域である保証はありません。何かが書かれていたら、その何かが消えます。そのままデフラグを実行してしまえば問題は解決されるとお思いの方もいるかもしれませんが、Windowsのデフラグには空き領域の最適化の機能はなかったはずです、やはり安全とは言えません。

よって、インストール作業に入る前にバックアップは絶対にしておかなければなりません (デュアルブート以前の問題でもありますが、結構バックアップを怠けている人は多いでしょう) 。俺だったら、パーティションを切り分けたら念のためWindowsも入れ直しますね。ちなみに、Linuxを入れてからWindowsを入れてデュアルブートにするのは更に面倒なので、先にWindowsを入れます。



理由2 : マスターブートレコードが変更される

パソコンをコントロールするためにはOSが必要ですが、パソコンに電源が入ったその直後はOSがロードされていません。これではパソコンは永遠に何もできないことになってしまうので、電源を入れるとOSを起動させるためのプログラム (ブートローダ) を強制的に読みにいくようになっています。で、そのブートローダが書かれているのがハードディスクの先頭、マスターブートレコード略してMBRというところです。

デュアルブートを設定するということは、即ちこのMBRに変更を加えるということです。つまり、Linuxのインストールに失敗するとWindowsを含めて起動できなくなります。また、失敗はしなくてもWindowsシングルブートに戻したい場合にはそれはそれでMBRの復旧は必要になります。MBRのバックアップ・復旧方法はこのブログでも何度か話題にはしましたが、WindowsXPの回復コンソールは結局俺はあの後一度も使っていない (Debianが思った以上に使いやすくすぐにメイン環境にしてしまったため、Windowsシングルブートに戻そうと思わなかった) ため、あれで本当にうまくいくかどうかは知りません。



理由3 : リカバリー領域の存在

デュアルブートをやめて、Windowsシングルブートに戻すならば、一番手っ取り早いのはリカバリーをしてしまうことです。さて、リカバリーディスクはありますか?俺は自作派なので詳しくは知りませんが、最近の既製PCはリカバリディスクを用意せずに、ハードディスク内に隠しパーティションをつくってリカバリ用のプログラムを入れてあるだけというものが少なくないそうです (参考 : リカバリー領域 - Wikipedia) 。

この手のPCでパーティションを切り方を間違えると、そのリカバリ領域を潰してしまうこともあるでしょう。するとリカバリ不能、メーカーサポートのお世話を受けることになります。また、俺はこの手のパソコンを持っていないので憶測になってしまいますが…リカバリ領域を潰さずにパーティションを切れたとしても、もしリカバリプログラムを起動するための情報もブートローダに書かれているとしたら、MBRを書き換えた時点でそのパソコンはリカバリ不能になってしまいますよね。



理由4 : もっと安全にLinuxを試す方法がある

上記123の理由により、デュアルブートは間違いなく面倒であり、危険も伴うことは分かっていただけたと思います。わざわざそんなことをしなくても、Linuxを試したいだけならば、もっと安全な方法があります。

例えば、1CDLinuxとかLive CDと呼ばれるもの。Knoppixが最も有名だと思いますが、1枚のCD/DVDから起動させるLinuxOSです。つまり、これをCD-R等に焼いたものを用意して、それをディスクドライブに入れたまま起動するとLinuxが立ち上がってくれるというものです。これは、ハードディスクに手をつけなければ、CDを抜いて再起動するだけで今までの環境が戻ってきます。

または仮想PC (仮想機械) 。仮想PCとは、PCのハードウェアの動作を再現するプログラムで、その上でOSを走らせることのできるものです。Windows上で動くアプリケーションである仮想PC (VMWare Playerなど) を使えば、Windows上でアプリケーションとしてLinuxOSが実行できます。パーティションも切る必要はありません、仮想PCの仮想ハードディスクは実OS上ではファイルとして扱われますから。MBRも汚れません、起動はOSとしてではなくアプリケーションとして行うため、MBRを書き換える必要がないからです。これも、いらなくなったら仮想PCアプリケーションをアンインストールして仮想ハードディスクファイルをゴミ箱に捨ててしまえば元通りです。

このふたつは直接Linuxをインストールするのに比べて制約はあります。前者はCDにあらかじめ収録されたアプリケーション以外を使うのはちょっと難しいですし、後者はリソースの全てを仮想OSが占有することができないのでどうしてもパフォーマンスが落ちます。が、どちらもお試し程度には充分過ぎるものです。このブログで仮想PCを紹介しなかったのはウチのPCが六年も前のもので、充分なリソースがなかったからなんですが、今のパソコンならばみんな高スペックを持て余しているんじゃないですか?お試しならばこういったものでやるべきです。



以上、いきなりデュアルブートはやめましょうという話でした。もちろん、ある程度Linuxに触れていて、ぜひメイン環境にしたい、Windowsはたまに起動できればいいという方ならば、それはぜひデュアルブートを考えるべきですがね。初心者がいきなりはやめましょうということです。

それと、バックアップやリカバリー、MBRのことについて注意しましたが、もう一つ注意を。家族との共用コンピュータでやるならば、家族全員の承諾を取りましょうね。もちろん、デュアルブートの危険性についても分かってもらった上での承諾ですよ、でないと意味ないですから。意外にみんな自分の人生にすら関わってくるような大事な書類をバックアップもせずにパソコンのハードディスクに無造作にいれているもんです。バックアップしない奴が悪いと言えば悪いですけれども、ご家族の人生はご自身の人生にも直結しますよ…と、未成年者向けの注意も入れておきます。

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テーマ : Linux
ジャンル : コンピュータ

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