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「ネットでの情報の受け方」の訂正…と原発の再稼働

前に、「ネットのデマに惑わされ混乱するくらいなら、まだ政府や大手メディアに騙されている方がマシ」だと書きました。それは緊急時、自分も含めたネットに接続している多くの人が冷静な判断力を欠いている状態にあって、ネットからまともな情報を引き出せるわけがない、という意味でした。

でもやっぱり言いすぎでした。ごめんなさい。

テレビには、電力会社がスポンサーだったりするからでしょうか、原子力に批判的な学者はあまり出てきません。少なくとも地震からしばらくはそうでした。ネットはそのような制約はありませんし、また非常に多くの情報が存在し得るものです。正しい情報に辿り着くことさえできるのなら、ネットは非常に優秀なメディアです。

今日はまずお詫びと訂正を、そしてそう思うに至った情報を皆さんに見ていただこうかと。



Ustream.tv: ユーザー CNIC_JAPAN: 2011/5/5 CNIC News 福島原発解説 後藤政志 なぜ格納容器の圧力が異常に上がったのか, 1.なぜ格納容器の圧力が異常に上がったのか 2.福井新聞記事 「福島原発、ベント難航で最悪想定  政府、大震災の翌日」(2011年5月4日午前0時...

東芝でかつて原子炉格納容器を設計していた後藤政志博士による、福島第一原発の格納容器の技術的な解説です。ここまで詳細な解説はテレビでは聞けなかったので、ネットのすごさを思い知ったわけですが。

後藤博士の解説によると、冷却水喪失事故で圧力容器の圧が上がると、圧力容器内の気体は格納容器内の圧力抑制室に導かれ、その時に大きな荷重がかかると (2分45秒~) 。圧力抑制室は水蒸気を凝縮させる機能がありますが、まず最初に出てくるのが窒素であり、窒素は水に溶けないのでその圧力は抑制できず大きな力が掛かり、水蒸気が出てくるようになっても蒸気が凝縮する振動があると (蒸気が凝縮する振動など大したことはなさそうな気もしますが、例えば昔の学校や集合住宅によくあったスチーム暖房などでは、配管内に残った水に熱い蒸気が触れて急に凝縮する衝撃で配管が壊れてしまうこともあるそうで (水撃作用 - Wikipedia) 、決してバカにはできるものではありません) 。

8分0秒には「それによって破損しないように設計はしている」とおっしゃっていますが、でも、現に、特に2号機で、圧力抑制室が破損している可能性は高いわけで。博士も8分18秒あたりや9分40秒あたりでこの圧力によって破損している可能性を指摘しています。また9分10秒あたりで、格納容器の圧力が異常上昇した理由は圧力抑制機能の喪失にあるのではないか、という見方を可能性のひとつとして挙げています。

俺がただ訂正したり動画を紹介するだけではなく、その内容に詳しく言及しているのにはわけがあります。今原発の再稼働が大きな話題・問題になっているのは皆さんもご存知のとおりですが、博士はこの動画にてそれにも関係のある警告をしているのです。ある意味安全管理においては真っ当な指摘なのですが、これと同様の指摘を既存メディアがしていたことはなかったように思います。それが俺は気になったのです。その部分を抜きだしましょう。


---ここから上の動画11分06秒から引用---

ちなみに私がなぜそんなことをこだわっているかと申しますと、未だにですね、原因を発表していません。なぜどこが壊れたかも言っていません。ということは何を言っているかと言うとですね、他のプラントで起こったときにですね、何が起こるか分からないんです。つまり事故原因がわからないんですから、対策なんかやりようがないんですよ。で、同型のプラントはみんな同じことを起こす可能性があるんです。そうするとこれが問題だというのを明らかにしなきゃいけないんですよ。早くしなきゃいけないんです。それをやっていないことを私は文句を言っている。

---引用ここまで---


つまり、福島第一の格納容器が今回事故に耐えられなかったのは、マークI型格納容器の設計自体に問題があった可能性を博士は指摘しているというわけです。もしそうであれば、他のマークI型格納容器を採用している原子炉も事故に耐えられないことになります。40年以上の稼働実績があるだろうとお思いの方もいるかも知れませんが、格納容器は自動車のエアバッグのように、事故にならなければ用をなさないものです (原子炉格納容器 - ATOMICA -) 。自動車のエアバッグは実際にクラッシュを起こして試験をしていますし、さらに実際の事故で実証もされるわけです。しかしこれまでマークI型格納容器が本格的に過酷事故にあったことはないはず。チェルノブイリはそもそも格納容器がない炉で、スリーマイルは圧力水型で格納容器の形が全く違います。

マークI型格納容器の原子炉はまだ日本にあります。福島第一5号機、女川1号機、島根1号機、敦賀1号機だそうです (BWRの原子炉格納容器 (02-03-04-02) - ATOMICA -) 。マークI改良型というものまで含めればもっとあります。福島第一の詳細な事故検証ができるまでこれらの炉は欠陥を抱えているかも知れない極めて不安なものになるわけです。真っ当な安全管理を考えるならまずこれらの炉の停止について考えられるべきなのでしょうが、あまり話題になっていません。既存メディアでは取り扱える話題に限りがあるとはいえ、こんなに大事な事が取り扱われていないのです。



「冷静になって、正しい情報に辿り着くことさえできるのなら、ネットは非常に優秀なメディア」という話と、そこで得た情報に危機感を覚えた、という話でした。今回もうちのブログのテーマと違う話で申し訳ありません。

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テーマ : ほっとけない原発震災
ジャンル : 政治・経済

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