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俺が著作権の諸問題に興味を持つようになったキッカケ

俺が高校生の時だったか、あるいは中学だったか、「と学会編 トンデモ本の世界」という本で、アイザック・アシモフ氏の「金の卵を産むがちょう」が紹介されているのを読みました。「と学会」といえば、作者は大真面目だけれども可笑しい本を集めて書評するという会ですが、これはアシモフ博士を可笑しいといったものではなく (むしろこれはイソップ寓話の「ガチョウと黄金の卵」をイエンスフィクションとして科学的なつじつまを合わせた傑作とされていた) 、ある学者が発表した「鶏はカルシウムの少ない餌を与えていても卵を産む、これは餌中のカリウムと水素を核融合させてカルシウムを生産しているからである」というビックリな説 (と学会はこういったものを「トンデモ」と呼んでいた) に対し、アシモフ博士の作品を例にあげてSFの域にすら達していないとツッコミを入れたものでした (体内で核融合ができる・それをやって鶏が無事でいられる理由が説明されていないから) 。

へえ、そんな科学的に筋の通った作品ならぜひ読んでみたいと思ったのです。当時柳田理科雄氏の「空想科学読本」がヒットしていた頃 (ただし、「空想科学読本」も「と学会」のやり玉に挙げられていました) だったので、科学的に筋の通ったSFというものが読んでみたかったというのもありまして。しかし、学校の図書館には置いておらず、近場の本屋にもなく、また当時受験も近かったので、暇になったら探してみようと思ってその場では忘れたんです。

で、大学に入って東京に出てきて、ふとそのことを思い出し、大学の図書館を探してみたところ、これを論評した論文チックなものは検索に引っかかったんですが、肝心の原典がないんです。んで、売場面積日本一ィィとかいう触れ込みの新宿の大きな本屋に行って探してもらったところ…絶版とのこと。

まあ、分かりますよ。たぶん日本中の図書館を探せば、最悪国会図書館に行けば読めるでしょう。でもさ、ちょっと待ってくださいよ。今この本はどこの出版社からも出されていない、例え図書館に入っていても出版社に、あるいは著作者にロイヤリティが支払われ続けている訳ではないでしょう。つまり、誰もこの作品の権利をキープすることにおいて利益を得ていないのです。アシモフ博士ほどのビッグネームでも、ですよ (ちなみにアシモフ博士は既に亡くなっています) 。まあ、これは日本だけのことで、世界ではまだ刷られ続けている所もあるのかも知れませんが、アシモフ博士でこれならそのレベルに達しない作家の作品は尚更なんでしょう。

海賊党は著作権は五年で充分と主張しています。それはほとんどの作品が、発売から二・三年で商業的な価値を失って売り場に並ばなくなるので、著作権を五年間に制限してもほとんどの人は損をしない、という考えからだそうです。五年が果たして妥当な期間なのかは俺には分かりませんが、でも現状ではこういう誰も得をしない事態に陥っているものは確実にあるのです。アシモフ博士ほどのものでも。

というわけで、著作権保護期間の短縮を訴えたいと思ったのです。本当、誰も得しない事態だけは勘弁してほしいものです。少なくとも、死後も著作権が存続する理由はないですよねえ?



…何、経済的な理由で絶版になったなら、著作権があろうがなかろうが入手困難な状況に変わりはあるまい、だって?そうでもないと思いますよ。例えば、最近大昔の映画の激安DVDなんかをよく見かけませんか?あれはパブリックドメインになったから出版も自由になり、流通が増える良い例ですよ。それに、今はインターネットもありますし。青空文庫という素晴らしいネット図書館もあります。

追記
国立国会図書館に行って読んできました (ただ原子力事故の最中、ちょっと読んでて気持ちの良いものではありませんでした) 。コピーもお願いしたいと思ったのですが、著作権の問題で当日の全部コピーは断られました。普通ならば本全体のコピーをお断りしているところ、この短編集 (アイザック・アシモフ著「アシモフのミステリ世界」) は各短篇ごとに訳者が違うため、訳者の権利が各短篇ごとに存在しており、それぞれの半分コピーまでしか認められないとのこと。何度も言いますが、これは絶版本です。しかし、それを言ったところで現行法上どうにかなるわけでもないのでゴネはしませんでしたが。

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テーマ : 著作権・特許権
ジャンル : 政治・経済

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